【14日CS開幕】DeNA・牧「どんな形でもいい…点につなげる」 セ初の3位から頂点へ、打点王の思い

2023年10月14日 05:00

野球

【14日CS開幕】DeNA・牧「どんな形でもいい…点につなげる」 セ初の3位から頂点へ、打点王の思い
<DeNA練習>ティー打撃に励む牧(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 プロ野球はきょう14日、「2023 JERAクライマックスシリーズ(CS)セ」と「2023 パーソルクライマックスシリーズ パ」が開幕する。3試合制のため2連勝で突破が決まるファーストステージ(S)は、セは3位のDeNAが2位の広島と敵地で、パは2位ロッテが本拠で3位ソフトバンクと対戦。セの打点王に輝いたDeNAの牧秀悟内野手(25)は、2度目の出場でのCS初打点と、3位から下克上での日本一への決意をにじませた。
 1年前の苦い思い出がある。牧は回顧する。「独特の雰囲気があった、何もできずに終わってしまった」。2位で進出した阪神とのCSファーストS。3試合全て4番で出場し11打数4安打の打率・364も打点を挙げることができなかった。1勝2敗で敗退。雪辱の舞台への気持ちは強い。

 敵地マツダスタジアムでの、午後2時からの前日練習。フリー打撃では快音を連発し、初戦の床田をイメージした左腕の打撃投手から、逆方向の安打を放ち続けた。「本当に負けられない戦いが始まる。4番として、勝利をもたらせるようにやっていきたい」と気持ちを高ぶらせた。

 今季全試合に4番で出場し、打率・293、29本塁打。両リーグ唯一の大台超えの103打点をマークして、3年目で初めての打撃タイトルとなる打点王を獲得した。短期決戦へ「シーズンとCSは別物。今年は相手(敵地)での戦い。とにかく先に仕掛けて巻き返したい。少ないチャンスをものにしたい」と勝利に導く一打を誓った。

 「主将」の思いも背負う。主将の佐野が9月30日のヤクルト戦で右有鉤(ゆうこう)骨を骨折し戦線離脱。レギュラーシーズン後の野手会に参加した主将は、全員に「頑張ってくれ」と声をかけた。無念の主将の思い。牧も「やるしかない」と気持ちを新たにした。

 セ・リーグは昨年まで開催された6度連続で3位チームがファーストSを突破。チームは前回3位だった17年に阪神、広島を撃破し日本シリーズまで駒を進めた。両リーグ通じて3位からの日本一は10年のロッテのみ。セ初の“下克上日本一”への挑戦が始まる。

 「3位からはい上がり去年の悔しさを晴らす。雰囲気にのまれず自分たちの野球をする。4番として、どんなヒットでもいい。点につなげる」。牧が勝利のために走者を還す。(大木 穂高)

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