先頭打者弾のロッテ荻野「谷保さんに1試合でも多くアナウンスしてもらえるように」日本一まで止まらない

2023年10月14日 21:49

野球

先頭打者弾のロッテ荻野「谷保さんに1試合でも多くアナウンスしてもらえるように」日本一まで止まらない — CS1st＜ロ・ソ（1）＞ヒーローの荻野（左）とポランコ（撮影・長久保　豊） Photo By スポニチ

【パCSファーストステージ第1戦ロッテ8－2ソフトバンク（ 2023年10月14日 ZOZOマリン）】クライマックスシリーズ（CS)ファーストシリーズ（S)が14日に開幕。2位のロッテが本拠でソフトバンクに先勝。初回に1番・荻野貴司外野手(37)が放った先頭打者本塁打がそのまま決勝点になった。

　「本当に大事な試合だったので、まずはチームに勢いをつけようと思って打席に入りました」と試合後に話した荻野。ソフトバンク先発のスチュワートが投じた2球目のファーストストライクを強振。「ストライクは全部いこうと思っていました。いい感触だったので、ファウルになるかと思ったんですけど、切れなくてよかったです」と振り返った。

　短期決戦では積極性が大事になるが、「試合前に監督からハッスルでいってくれと言われたので、それが実行できてよかった」と指揮官とのやり取りを明かした。

　また、今季限りで33年間のロッテ場内アナウンス担当にピリオドを打つ谷保恵美さんは、チームがCSに進出したことで“延長戦”に臨んでいる。荻野は「谷保さんに1試合でも多くアナウンスしてもらえるように、一戦一戦勝っていきたいと思います」と、チームの“顔”ならぬ“声”への思いも口にした。

　「明日勝って（ファイナルS進出を）決めたいと思います。明日も応援よろしくお願いします」。ファイナルSへ、下克上日本一へ、そして谷保さんのため――。快速のリードオフマンは止まるわけにはいかない。