【14日CS開幕】難敵・東攻略へ、広島は走りまくる 新井監督「足が速い遅いに関係なく…」

2023年10月14日 05:00

野球

【14日CS開幕】難敵・東攻略へ、広島は走りまくる 新井監督「足が速い遅いに関係なく…」
JERAクライマックスシリーズ セの共同記者会見で甲子園からモニター出演の阪神・岡田監督をはさんで健闘を誓うDeNA・三浦監督(左)と広島・新井監督 (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 プロ野球は14日、「2023 JERA クライマックスシリーズ(CS)セ」と「2023 パーソル クライマックスシリーズ パ」が開幕する。3試合制のファーストステージ(S)は、セは2位・広島がマツダスタジアムで3位・DeNAを迎え撃つ。広島・新井貴浩監督(46)は第1戦先発の難敵・東攻略へ、機動力を絡めて積極的に仕掛けると強調。「ミスを恐れず、球際を攻める」チーム方針を徹底し、短期決戦突破を誓った。
 CSファーストS開幕を翌日に控えたマツダスタジアム。全体練習を指揮した新井監督は、DeNA打倒へ静かに闘志を燃やした。リーグ3連覇を成し遂げ、現役選手として臨んだ18年から5年。立場は一転し、2位のチームを率いて決戦に臨む。気負いはない。

 「いい意味で失うものは何もないので、ガンガン攻めていきたいと思う。順位は2位、3位でもベイスターズは投打に力がある。挑戦者のマインドでぶつかっていきたい」

 敵の先発・東をどう攻略するか。第1戦の焦点は、その一点に絞られる。レギュラーシーズンで16勝3敗、防御率1・98の成績を残し、最多勝と勝率第1位の投手2冠に輝く左腕。広島戦も登板6試合で4勝0敗、同1・84とめっぽう強い。

 「他チームも点が取れていないし、普通に打ちました…では崩せない。じゃあ、どうするか。やっぱり足を使いたい。走者が出塁した時に仕掛けていく。足が速い遅いに関係なくバンバン走る」

 今季172回1/3を投げながら、東の与四死球はわずか16個。広島戦の被打率・210というデータからも、走者を出した際のベンチワークは重要になる。盗塁やヒットエンドランなど機動力を駆使して揺さぶり、攻略の糸口を見いだす構えだ。

 「レギュラーシーズンより、CSの一試合の方が決断することも多いと思う。柔軟にスピード感を持って対応したい。自分の中で何かを感じたら、行動に移す采配をしたい。こうしておけばよかった…はなしにしたい」

 現役時代の豊富な経験と4年間の評論家生活から、CSや日本シリーズなどを通して学んだという、ポストシーズンを指揮する上での心得。監督として臨む今秋、下克上を果たすために不可欠な姿勢にも言及した。

 「ミスを恐れず、どんどん攻める。結果アウトになろうがエラーしようが関係ない。ミスを恐れずに、球際を攻めていってもらいたい。打つ方も、投げる方も、守る方も、走る方も全てにおいて」

 これこそがレギュラーシーズンで下馬評を覆した新井カープのエッセンスだ。さあ、次は短期決戦。繊細で緻密、時に大胆不敵な采配のもと、信頼するナインが勝利に向かって躍動する。
 (江尾 卓也)

 ○…今季の東(D)は登板中に9度の盗塁(いずれも二盗)を企図され、許盗塁6、盗塁刺3で盗塁阻止率・333。捕手は全て山本だった。東―山本のバッテリーに対し、広島は7月16日の3回に上本、9月7日の4回に堂林、7回に羽月が二盗を試みて全て成功。レギュラーシーズン同様に盗塁で好機を広げたい。

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