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あの伝説助っ人が18年ぶり優勝の阪神・岡田監督を祝福 フィルダー氏「お互い年を取りましたね」

2023年10月14日 05:15

野球

あの伝説助っ人が18年ぶり優勝の阪神・岡田監督を祝福 フィルダー氏「お互い年を取りましたね」
岡田彰布とフィルダー 1989年2月18日撮影 Photo By スポニチ
 阪神の岡田彰布監督(65)と元阪神のセシル・フィルダー氏(60)が13日、スポニチを通じて再会を果たした。チームは18年ぶりにリーグ優勝。米フロリダ州で暮らす伝説の助っ人が、元チームメートに祝福メッセージを送った。
 待ちに待った瞬間だった。オンライン上の画面に岡田監督が姿を現すと、フィルダー氏は最高の笑顔を見せた。久しぶりの再会。伝説の助っ人は眼鏡をかけ、顔のシワも増えていた。しかし、現役時代をほうふつさせる迫力十分の貫禄ある姿は健在だった。

 「おおー。オカ(岡田)さん!元気ですか?お互い年を取りましたね。優勝、本当におめでとう。(久しぶりに顔を見ることができて)うれしいよ」

 フィルダー氏が阪神に在籍した期間は89年のわずか1年。虎の主砲として106試合に出場した。同9月14日の巨人戦(東京ドーム)で三振をした際、地面に叩きつけたバットが右手を直撃して小指を骨折。予期せぬアクシデントに見舞われるまで、38本塁打、81打点、打率・302の好成績を残した。開幕は3番・フィルダー、4番・岡田。シーズン中盤からは3番・岡田、4番・フィルダーとなり、クリーンアップを担った。プライベートでは英語が堪能な岡田監督の妻・陽子夫人も交えて食事に出かけることもあった。

 ともに戦った期間は1年にも満たない。それでも久しぶりの“対面”を果たすと一瞬で2人は最高の笑顔で話の花を咲かせた。会話の途中には岡田監督が平田ヘッドコーチを呼び寄せ、猛虎の一時代を築いた3人の思い出話は、あっという間に30分が経過していた。

 「本当に全てが昨日のことのように覚えているよ」

 日米通算357本塁打の強打者は感慨深げな様子だった。一方の指揮官も「フィルダーとオンラインで話したんよ。いろいろな(話をしたよ)。(横浜スタジアムで)場外本塁打、3打席連続で(本塁打)打ったんよ。凄かった」と懐かしんだ。18日にはCSファイナルSが開幕する。決戦を控えるつかの間の時間。海の向こうで暮らす旧友から大きなパワーをもらった。岡田阪神が強力援軍の後押しを受け、日本一に挑む。

≪阪神で106試合38発 MLB2年連続本塁打王≫ 前年までブルージェイズで4年間プレーしたフィルダーは阪神入りした89年、広島との開幕戦で来日1号を放った。7月は19試合で9本塁打を放ち月間MVP。9月に故障で離脱するまで106試合に出場し、73試合で4番に座った。阪神退団後はタイガースでメジャーに復帰し、90年から本塁打王を2年連続、打点王を3年連続で獲得。96年途中に移籍したヤンキースでワールドシリーズ制覇に貢献した。日米通算357本塁打をマークし、インディアンス在籍の98年限りで引退。長男のプリンスも大リーガーで、ブルワーズ時代の07年に本塁打王、09年に打点王を獲得するなど通算319本塁打をマークした。

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