ソフトB 山川&山崎福のW獲りへ 山川には4年12億円+出来高用意

2023年11月16日 05:10

野球

ソフトB 山川&山崎福のW獲りへ 山川には4年12億円+出来高用意
ソフトバンクは山川獲得へ大型契約を用意
 ソフトバンクの三笠杉彦GM(49)はフリーエージェント(FA)宣言選手が公示された15日、福岡県筑後市のファーム施設で取材に応じ、西武から国内FA権を行使した山川穂高内野手(31)の獲得に関心を示した。女性関係の不祥事については球団独自の調査をして判断すると明言。4年総額12億円プラス出来高払いの好条件を用意しているとみられる。またオリックスからの国内FAの山崎福也投手(31)の獲得へも意欲も示した。
 今オフのFA市場でターゲットとすべき選手は明確だ。ソフトバンクの補強ポイントは右の長距離打者と先発投手。ホームラン王3度の山川と今季11勝を挙げた山崎福の両獲りに動く。

 右の和製大砲はここ数年の課題。今季も柳田、近藤ら左打者に偏った打線編成を強いられた。三笠GMは「日本を代表する右バッター」と山川を高く評価。交渉が成功すれば、巨人からトレードで加入したウォーカーに続く右打ちの長距離砲の獲得になる。

 ただ、山川は女性関係の不祥事により、球団から無期限の公式試合出場停止処分を科されるなど、今季17試合出場にとどまった。同GMは「その事案についてしっかり調査をするのが、われわれがまずやらなくてはいけないこと」と球団独自の調査を行うとし、「球団としての見解を出さないといけない」とも述べた。

 ソフトバンクはこれまで次回FA権取得までを保証する4年契約が多く、山川は4年12億円プラス出来高払いが有力。年俸としては今季2億7000万円から上げ幅は小さくなるが、出来高を厚くして1軍公式戦から遠ざかっているリスクを抑える方向が濃厚だ。

(先発投手も欲しい/) また、三笠GMは山崎福について「左の貴重な先発ですし、FAのマーケットでは補償のないランクだと聞いてますので、そういう意味では入ってくれれば貴重な戦力になるかなと思います」と獲得に本腰を入れる姿勢を示した。

 今季、チームの先発投手で2桁勝利を挙げたのは10勝をマークした有原だけで、規定投球回数に到達した投手はいなかった。小久保監督は先月23日の就任会見で先発投手を最大の補強ポイントとして挙げた。この日、宮崎キャンプで取材に対応した指揮官は「選手の能力としては2人とも高いものがある」と話した。

 ソフトバンクがFA戦線で投手、野手(捕手を含む)の両獲りに成功すれば、13年オフに中田賢一、鶴岡慎也を獲得して以来、10年ぶりとなる。来季4年ぶりのV奪回へ補強の手を緩めない。
(森 寛一)

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