五厘刈り軍団5度目の正直!関東第一エース坂井 好救援で大会初勝利呼んだ

2023年11月16日 05:06

野球

五厘刈り軍団5度目の正直!関東第一エース坂井 好救援で大会初勝利呼んだ
<関東第一・熊本国府>9回、最後を締め笑顔でガッツポーズの関東第一・坂井(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 【明治神宮大会第1日・高校の部1回戦   関東第一6―2熊本国府 ( 2023年11月15日    神宮 )】 明治神宮大会が開幕し、高校と大学の部で1回戦計4試合が行われた。高校の部では関東第一が熊本国府を下し、5度目の出場で大会初勝利。プロ注目の最速145キロ右腕・坂井遼(はる)投手(2年)は救援し、5回4安打2失点に封じた。西武からドラフト2位指名を受けた大商大の上田大河投手(4年)は4回4失点で降板。3―7で日本文理大に敗れた。
 五厘刈り軍団のエースが5度目の挑戦で、関東第一に大会初勝利をもたらした。勝利の瞬間、マウンド上でガッツポーズを見せたのが、今大会から背番号1を背負う坂井。最後の打者を空振り三振に打ち取ると「この大会ではまだ勝てていなかったので、素直にうれしいです」と力強く右手を握った。

 「昨日(14日)も“絶対に勝つ”と思いながら切ってきました。このチームのルーティンですね」

 同じ関東のライバルでもある慶応(神奈川)は、自由な髪形で今夏の甲子園大会を制覇。その姿を目に焼き付けたナインは「自分たちは過去一番、短い髪の長さで日本一になろう」と決めた。新チーム結成からは、試合前日に部員全員が五厘刈りに散髪。気持ちを一つにし、8年ぶりに秋の東京を制した。

 もちろん、神宮大会でもルーティンは変わらない。「短いと気合も入ります」。2点リードの5回から救援したプロ注目右腕は、5回を4安打2失点。140キロ台中盤の直球とチェンジアップで緩急をつけ、6三振を奪った。9回は先頭打者を失策で塁に出したが、後続をきっちり断って逃げ切り。「ミスは自分がカバーすると思って投げました」と胸を張った。

 17日の準々決勝では、大会2連覇中の大阪桐蔭と対決する。「芸能人みたいな感覚というかテレビの中の人たち。全員が注目選手ですよね」。そう語るほど憧れの存在だが、引くつもりは一切ない。「気持ちの強さでは誰にも負けない。どんどんストレートで押していきたい」と力を込めながら、再びの快投を誓った。(村井 樹)

 ◇坂井 遼(さかい・はる)2006年(平18)5月8日生まれ、千葉県出身の17歳。小5から野球を始め、富里中学時代は江戸川南ボーイズに所属した。関東第一では1年秋からベンチ入り。憧れの選手はオリックス・山本。最速145キロ。遠投100メートル。1メートル77、75キロ。右投げ右打ち。

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