大商大が初戦敗退 西武ドラ2・上田&広島ドラ2・高 プロでの雪辱誓う

2023年11月16日 06:00

野球

大商大が初戦敗退 西武ドラ2・上田&広島ドラ2・高 プロでの雪辱誓う
<日本文理大・大商大>試合に負けベンチに引き揚げる大商大・上田(左)(撮影・大城 有生希) Photo By スポニチ
 【明治神宮野球大会第1日・1回戦   大商大3―7日本文理大 ( 2023年11月15日    神宮 )】 開幕し、高校と大学の部の1回戦が、それぞれ2試合行われた。大学の部では、大商大が日本文理大に3―7で敗れて初戦敗退した。西武からドラフト2位指名を受けた上田大河(4年)が4回4失点で降板。救援して打者1人で終えた広島2位指名の高太一(4年)とともに、プロの舞台での雪辱を誓った。
 大商大の左右2本柱が誓った神宮での共闘は、開幕日に幕を閉じた。4回降板の上田は「神宮で終われたことは幸せなこと」と顔を上げ、救援した高は「あそこで僕が投げるしかないと思った」と目に涙をためながら志願の登板を振り返った。

 上田は、昨年の神宮大会で準決勝敗退した悔しさから主将に立候補した。自己最速を154キロに更新し、関西No・1投手として神宮に戻ってきた。「直球は走っていたと思う。悔いがないというより、まだ負けた実感がなくて…」。6安打を浴びた。それでも伸びある直球で魅了し、大学最後の登板を終えた。

 高は、わずか1球に全てを込めた。10月下旬に左足首を捻挫して離脱するも、急ピッチで間に合わせた。0―5の6回2死満塁という難局で登板を志願し、初球スライダーで右邪飛に抑えた。直後の攻撃で代打を送られ、打者1人で交代。「あの場面で手を挙げて登板できる性格ではなかった。この4年で精神的に成長できました」。広陵(広島)では控え投手。大学で2位指名されるまでに急成長できた要因が神宮での1球に詰まっていた。

 上田は、高と切磋琢磨(せっさたくま)した4年間を思い返す。「ここに来たことは間違っていなかった。大商大の代表として誇りを持って戦える選手になりたいです」。プロに舞台を変えて、日本一への挑戦は続く。 (河合 洋介)

 ◇上田 大河(うえだ・たいが)2001年(平13)11月15日生まれ、三重県尾鷲市出身の22歳。尾鷲市立宮之上小1年から尾鷲野球少年団で野球を始め、東生野中ではナガセボーイズに所属。大商大高では1年春からベンチ入りし、2年秋から背番号1。大商大では、大学日本代表として今年7月の日米大学野球選手権大会に出場。遠投120メートル、50メートル走6秒5。1メートル82、86キロ。右投げ右打ち。

 ◇高 太一(たか・たいち)2001年(平13)7月26日生まれ、愛媛県新居浜市出身の22歳。広陵では3年春に背番号17でベンチ入りして選抜出場。大商大では1年秋から登板してリーグ戦通算12勝。50メートル走6秒5、遠投100メートル。1メートル80、80キロ。左投げ左打ち。

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