広島・末包 “ポスト龍馬”に名乗り「成長した姿を見せたい」直々に後継者指名

2023年11月16日 05:20

野球

広島・末包 “ポスト龍馬”に名乗り「成長した姿を見せたい」直々に後継者指名
秋季キャンプで坂道ダッシュをする中村貴(左)と末包(右) Photo By スポニチ
 広島・末包昇大外野手(27)が15日、国内フリーエージェント(FA)権を行使した西川龍馬外野手(28)の“後継者”に名乗りを上げた。西川からも「カープは任せた」と連絡をもらい、決意を新たにした。また、高卒2年目の田村俊介外野手(20)、中村健人外野手(26)らも外野の定位置獲りへ意気込んだ。
 「ポスト龍馬」に若ゴイたちが続々と名乗りを上げた。2年目の今季は自己最多の11本塁打を放ち、来季はさらなる飛躍が期待される末包は西川から直々に“後継者”に指名され、覚悟を示した。

 「(西川)龍馬さんが抜けるのは寂しいですけど、自分としては、しっかりレギュラーを獲りたいと思う。龍馬さんからも“カープを任せたぞ”と連絡をもらった。成長した姿を見せたい」

 FA権の申請締め切り前日の13日には先輩の動向が気になり、西川にLINEで「大丈夫ですか?ドキドキですね」とメッセージを送った。当日に返信はなかったが、FA権行使を表明した14日に返信があり、激励のメッセージを受けた。

 今季は65試合の出場ながら、持ち味の長打力を発揮。新井監督からも「伸びしろもある。右の長距離砲として楽しみ」と期待を寄せられている。秋季キャンプでは出場の幅を広げる新たなオプションとして、一塁にも本格挑戦中だ。しかし、目指すのは、本職の外野でのレギュラーだ。熾烈(しれつ)な争いを覚悟した上で西川の穴を埋める活躍を誓った。

 また、名乗りを上げたのは末包だけではない。今季終盤に頭角を現した田村も外野の定位置確保へ意気込んだ。「1枠空いたので、そこは狙わないといけない」。高卒2年目の今季は3月31日のヤクルト戦で代打としてプロ初出場。結果的には10試合の出場にとどまったが、9月12日のヤクルト戦以降は5試合先発出場するなど、打率・364(22打数8安打)と来季へ期待が膨らむ数字を残した。

 秋季キャンプでは、長打量産を目的に、飛距離を伸ばすためにボールの下を捉えてスピンをかけ、回転数を上げる技術練習に着手。走り込みでの下半身強化など、土台の構築にも余念がない。将来の中軸候補として期待される20歳もポスト龍馬を虎視眈々(たんたん)と狙う。

 さらに今季1軍出場なしに終わった中村健も「競争の激しさが増すと思う。打で勝てるように頑張りたい」と巻き返しへ闘志を燃やす。西川の穴は誰が埋めるのか。来季に向けて、ここから長い戦いのゴングが鳴らされる。 (長谷川 凡記)

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