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阪神・岡田監督、残留決定のノイジーに異例注文「バット立ててこい」高め直球への対応策で大化けあるぞ

2023年11月16日 05:15

野球

阪神・岡田監督、残留決定のノイジーに異例注文「バット立ててこい」高め直球への対応策で大化けあるぞ
今季のノイジーの構え Photo By スポニチ
 阪神・岡田彰布監督(65)が15日、来季の残留が決定したシェルドン・ノイジー外野手(28)の2年目の大化けを期待した。指揮官は、減俸を受け入れた助っ人に対して外野のレギュラーは確約せず、寝かせて構えていたバットを立てるように異例の注文も。昨オフ、巨人を自由契約となり今季はロッテでパ・リーグ本塁打王に輝いたグレゴリー・ポランコ外野手(32)ばりの“変身”もあると見ている。
 減俸を受け入れ、来季残留が決定したノイジーに、岡田監督は早くも異例の注文を付けていた。

 「1つ注文を付けた。(来季はバットを立てる打撃フォームで日本に)来いと言うたけど」

 今季は左翼のレギュラー格として起用も133試合に出場して打率・240、9本塁打、56打点と、中軸としては物足りない成績に終わった。それでも指揮官は「今年の(他球団を含めた)助っ人の中では数字ええ方ちゃう。リリースしたら他球団に獲られるのもしゃく(に障る)やんか」と残留に至った経緯を初めて明かした。

 その上で監督は「(来季)契約するならバットを立ててこいと。(バットを)寝かすなもう」とシーズン中から気になっていたバットの位置の変更を要請。すでに渉外担当を通じて本人にも伝わっているという。「森下は変えたやんか、寝かしとって」。森下もシーズン中にバットを立てたことで直球への対応力が上がった。高めの球に手を出して振り遅れるシーンが目立った背番号7に、満を持して“メス”を入れた形となった。

 そこに見え隠れするのは“2年目の大化け”への期待。指揮官は巨人に入団も22年の1シーズン限りで自由契約となり、来日2年目の今季はロッテでパ・リーグ本塁打王に輝いたポランコの名前を引き合いにノイジーの覚醒を思い浮かべた。

 「ポランコにしても2年目にホームラン王獲るとかな。(ノイジーも)可能性はあるよ。パッと来て1年目から打てる野手はいないということ」

 一方で元メジャーリーガーの日本一戦士も競争させる方針だ。「そらもうええの使うよ。ミエちゃんがどんだけ化けて帰ってくるかも分からん」。来春キャンプ初日にどんな“姿”で打席に立つのか。「2年目のノイジー」が連覇のカギを握るかもしれない。 (遠藤 礼)

 ≪来日2年目でブレークした外国人野手≫
 ★マニエル(ヤ)76年は84試合で打率.243、11本塁打、32打点だったが、翌77年は114試合で打率.316、42本塁打、97打点。一時は王(巨)と本塁打タイトルを争うなどチーム初の2位に貢献。

 ★ブーマー(阪急)83年「飛ばし屋」の触れ込みで来日。打率は.304も、17本塁打、62打点の平凡な数字に終わる。翌84年は順応を見せ打率.355、37本塁打、130打点で外国人選手初の三冠王とV貢献でMVP。

 ★リグス(ヤ)05年は変化球攻めにあい、107試合で14本塁打、44打点。翌06年は「バントをしない2番打者」の起用で142試合、39本塁打、94打点。5月と8月に月間MVP。

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