中日 巨人自由契約の中田獲り動く!獲得判明の中島、上林と計3863安打&569発トリオ

2023年11月16日 05:00

野球

中日 巨人自由契約の中田獲り動く!獲得判明の中島、上林と計3863安打&569発トリオ
中田翔
 中日が巨人を自由契約になった中田翔内野手(34)の獲得に乗り出すことが15日、分かった。中田翔は昨オフに3年契約を結んだが、契約を途中で終了できるオプトアウトの権利を行使した。その他、ともに戦力外通告を受けた前巨人の中島宏之内野手(41)、前ソフトバンクの上林誠知外野手(28)を獲得することが判明。貧打を解消し、球団初となった2年連続最下位からの巻き返しを目指す。
 屈辱にまみれた2年間の悔しさを晴らすため、「トリプル補強」に動く。最大のターゲットは巨人を自由契約になった中田翔だ。秋季キャンプを行っているナゴヤ球場で対応した立浪監督は13年WBCで打撃コーチと選手の間柄でもあった右の大砲について「あの勝負強さはなかなか身に付くものではない。うちは本塁打、打点を挙げる選手も必要で魅力を感じる」とラブコールを送った。

 球団は今季終了後から動向を注視し、獲得調査を進めてきた。仮にFA移籍なら高額な年俸と人的補償なども必要だったが、この日に複数年契約を破棄できるオプトアウトの権利を行使して自由契約となったことで、獲得への“障壁”は激減した。加藤宏幸球団代表も「補強ポイントにマッチする選手は調査している。交渉できる時期になれば獲得に動く」と明言。他球団の動向も探りながら中田翔サイドと連絡を取り、交渉する予定だ。

 最下位から巻き返しを狙うチームのキーマンとなる存在だ。今季のチーム打率・234、71本塁打、390得点などはいずれもリーグワースト。深刻な得点力不足が最下位低迷の要因だった。中田翔は若手の台頭もあって今季92試合で打率・255、15本塁打、37打点ながら、日本ハム時代に3年連続で100打点以上を記録するなど打点王3度の勝負強さは健在。長年、一塁を担ってきたビシエドは今季91試合で打率・244、6本塁打、23打点に終わり、両リーグで一塁手部門でゴールデングラブ賞も獲得した実績のある中田翔は守備でも貢献できる存在だ。

 また球団は今季限りで巨人を退団した中島、ソフトバンクを退団した上林を獲得することが決定。中島は今春キャンプ期間の死球で右手を骨折して長期離脱し、若手の台頭もあり今季は8試合の出場に終わったが、現在はコンディションも良好。通算1928安打を記録している打撃技術や野球に対するストイックな姿勢は発展途上の若手が多いチームの“教材”となれる。近年は故障にも苦しんだ上林も、18年に22本塁打をマークするなど勝負強い打撃が売りだ。

 中田翔、中島、上林の3人で合計3863安打&569本塁打。球団初の屈辱だった2年連続最下位からの来季巻き返しへ、現場もフロントも、本気だ。

 ▽オプトアウト(opt out) 「opt」は決める、選ぶという意味で、自らの意思で残りの契約を放棄してFA(自由契約)になること。長期契約を結ぶ際に盛り込まれることが多い権利で、好成績の後に行使すれば、より好条件で再契約して残留、もしくは他球団と大型契約を結ぶことが可能になる。メジャーでは一般的だが、日本ではまだ例が少ない。

 《「打席に立ち続けたい」》○…この日、巨人は中田翔との複数年契約を解除すると発表。昨年オフに今季からの3年契約を結んだが契約を終了できるオプトアウトの条項が付与されており、この日に中田サイドから権利行使を伝えられて了承した。12月1日公示の保留者名簿に掲載されず自由契約選手となる。出場機会を増やすため他球団移籍を決断した中田翔は球団を通じ「今の自分は打席に立ち続けたい、グラウンドに立ち続けたい、その気持ちでいっぱいです。皆さまへの感謝の気持ちを胸に、グラウンドでの全力プレーを一年でも長くお見せしたいです」とコメントした。

 《阪神退団の山本と板山も獲得》○…中日はその他にも今季限りで阪神を退団した山本と板山も獲得する。山本は内野全ポジションをこなすユーティリティー選手。今季チームが固定できなかった二遊間に厚みを加える存在として期待がかかる。パンチ力のある打撃と複数ポジションを守れる板山は育成契約となる見込みだ。

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