大阪ガス「恐怖の8番」高波が8強けん引 値千金同点弾に「力強く振ることだけを意識した」

2023年11月16日 05:45

野球

大阪ガス「恐怖の8番」高波が8強けん引 値千金同点弾に「力強く振ることだけを意識した」
<大阪ガス・日本通運>6回2死二塁、適時三塁打を放ちガッツポーズを決める大阪ガス・高波(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 【社会人野球日本選手権第8日   大阪ガス4―1日本通運 ( 2023年11月15日    京セラD )】 2回戦3試合が行われ、ベスト8が出そろった。大阪ガスは高波寛生内野手(22)が2安打2打点の奮闘で、日本通運を4―1で破った。日本生命は東京ガスの反撃を振り切って5―3で勝利。JFE西日本は西部ガスとの接戦を制し、それぞれ準々決勝へ駒を進めた。
 1メートル88の遊撃手は、チームの野手で一番の長身。大阪ガスの新人で「恐怖の8番」高波寛生が、試合の流れを変えた。

 「力強く振ることだけを意識した。真っすぐ狙いで、カットボールかスライダーに、うまく肘が伸びるところで当たってくれた」

 1点先制された直後の3回無死、134キロの変化球を右翼スタンドに叩き込む同点ソロ。これがチーム初安打だった。勢いづいた打線は4回に2点奪って勝ち越した。

 高波は、体重80キロ台前半だった関学大時代は公式戦で本塁打ゼロ。社会人に進んだ今年、本格的にウエートトレーニングに着手した。登録上の体重は85キロだが実際は91~92キロ。10キロ近く増え、これで公式戦4発。「詰まっても外野の頭を越える打球を打てるようになった」と6回には左対左も苦にせず、内角高め142キロを引っ張って右翼手の左を抜く適時三塁打とした。

 今夏は三菱重工Westの補強選手として都市対抗も経験した。優勝した21年以来、2大会ぶりの8強に導いた22歳に、前田孝介監督は「打つ方も守る方も、スケール大きく伸びていってほしい」と目を細めた。 (大林 幹雄)

 ◇高波 寛生(たかなみ・かんせい)2000年(平12)12月11日生まれ、埼玉県出身の22歳。上尾南中では春日部ボーイズでプレー。川越東では主将を務め、3年夏は南埼玉大会4強で甲子園出場なし。関学大では2年秋からレギュラーで3年春の全日本大学選手権8強。内野ならどこでも守れるユーティリティープレーヤー。1メートル88、85キロ。右投げ左打ち。

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