DeNAドラ1・度会 同学年ライバルと初対決!オリ舜平大撃ち 155キロ攻略で12試合連続安打

2024年03月20日 05:30

野球

DeNAドラ1・度会 同学年ライバルと初対決!オリ舜平大撃ち 155キロ攻略で12試合連続安打
<D・オ>4回、度会は内野フライに倒れる(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【オープン戦   DeNA3-0オリックス ( 2024年3月19日    横浜 )】 いつの世も、ライバル同士の真っ向勝負は人々の心を熱くする。19日に横浜スタジアムで行われたオープン戦。新たな名勝負誕生を予感させたのはDeNAのドラフト1位ルーキーで安打を量産している度会隆輝外野手(21=ENEOS)と、オリックスの剛腕で「令和の新怪物」と称される山下舜平大投手(21)だ。同学年で、ともに近い将来のスター候補生。3打席で火花を散らした。
 力と力。常にフルスイングを貫く度会と剛速球で相手を圧倒する山下が18・44メートルの距離で対峙(たいじ)した。高校3年だった2020年はコロナ禍で、春夏の甲子園大会が中止となった世代。失意の底でも努力を重ねてきた両者が、4年の時を経てプロでの初対決が実現した。

 (度会)凄く強い球だった。2打席目の初球で再現性の高い打撃ができました。同い年なので打てたのは良かったし、今後も対戦が楽しみです。

 2回2死一塁。その初球だった。155キロ直球を右前にはじき返す。キーワードは度会の言う「再現性」だ。アマチュア時代も含めて初だった初回の対戦。初球は同じ155キロの直球だった。見逃し。球速もコースも同じ内角だった。初回はその後に125キロカーブに泳がされ投ゴロ。緩急を駆使した山下の完勝だった。1打席目で速さを体験し、次の打席に生かす。これが度会の非凡な修正力だ。これで対外試合は15試合、オープン戦は12試合連続安打。規定打席には達していないが、打率・410とした。

 度会は1メートル83、83キロとプロ野球選手の中では細身。対する山下は1メートル90、100キロだ。度会が力で対抗できた一因が「逆立ち」。幼稚園時代に体操教室に通っていた影響で現在も何分でも両手で立つことができる。「軸の安定性につながる」と1月の自主トレ期間も披露。強く、しっかりとした軸で、体が前に倒れない。山下の剛速球を回転ではじき返すことが可能だ。

 (山下)ヒットを打たれた。簡単にいったら打たれるバッター。

 すでにプロの“先輩”でもある怪物もやられたままで終わらない。4回無死一、二塁で迎えた3度目の対戦。初球は内角低めのカーブで警戒してボール。続く153キロの直球は、右前打を浴びた前打席よりも低めに投げ込んだ。度会も左膝を地面につけながらのフルスイングで応えたが、直前のカーブとの球速差もあってタイミングを取れず、結果は二飛だった。

 山下は4回2/3を7安打で3失点ながら今春最多の99球を投げるなど開幕へ向けて収穫を得た。「1番・右翼」での開幕スタメンが確実な度会は「セとパは違うけど今後も一緒に同世代として頑張れたら」と目を輝かせる。野茂と清原、イチローと松坂ら球史を彩ってきた名勝負。未来を担う両者が、プロ野球の歴史を紡いでいく。(神田 佑)

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