韓国人初のMLB戦士・朴賛浩氏が始球式 思い出詰まった“パイオニアグラブ”で歴史的一投

2024年03月20日 19:00

野球

韓国人初のMLB戦士・朴賛浩氏が始球式 思い出詰まった“パイオニアグラブ”で歴史的一投
試合前に会見を行う朴賛浩氏(AP) Photo By AP
 大リーグは20日、韓国・高尺(コチョク)スカイドームでのドジャースとパドレスの一戦で開幕。両球団に在籍経験がある韓国人初のメジャーリーガー、朴賛浩(パク・チャンホ)氏(50)が始球式を務めた。
 アップ中のドジャース・大谷翔平らも見つめる中、ドジャースとパドレスの半々のユニホーム姿で、振りかぶって見事な投球。内角にわずかに外れたが、速球に場内からは大きな拍手が起きた。

 「コリアンエクスプレス」と呼ばれた右腕の同氏は94年にドジャースでデビュー。05、06年はパドレスにも所属し、アジア出身の投手で最多の通算124勝を挙げた。その後にオリックスでもプレーし、12年に現役を引退した。

 朴賛浩氏は試合前の会見で「30年後にこうしたことをもたらすことができるとは思っていなかった。その歴史をつくることができたのは感慨深い。博物館から30年前のグラブを持ってきた。始球式を行うが、そのグラブをお見せしたくて。有意義な1日になります」と語りグラブを披露。

 「韓国で野球を始めたときから使っていた。同具は全部先輩の方のものをもらう時代がありました。そして自分のものを後輩に譲ったり。自分が使っていたものを価値があるとして保つ概念がなかった。ところが米デビュー戦で、失点して残念なものだったが、2イニング終えてダグアウトに入ったらラソーダ監督がハグしてくれ、ボールを渡されました。当時は通訳が入れなかった。あとでボールを説明してくれた。これは歴史に残るボールになるよ、なぜなら韓国の選手が大リーグで三振を奪ったものだと。それから全ての道具を所蔵しています。そうしたボールを含めて。勝利したボールをリリーフと取り合ったり。それを124個集めて、実家の博物館に寄贈した。このグラブは見た目はきれいなものではないが、非常に価値のあるものです」と話していた。

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