【センバツ】別海・中道主将　好機に三ゴロに倒れ「本当に悔しい。もう1度戻ってきたい」

2024年03月20日 12:51

野球

【センバツ】別海・中道主将　好機に三ゴロに倒れ「本当に悔しい。もう1度戻ってきたい」 — ＜別海・創志学園＞甲子園の土を拾う中道（手前）ら別海ナイン（撮影・大森　寛明） Photo By スポニチ

【第96回選抜高校野球大会第3日第1試合　１回戦別海0―7創志学園（ 2024年3月20日甲子園）】 21世紀枠で春夏通じて甲子園初出場の別海（北海道）は初戦で、7年ぶり4回目出場の創志学園（岡山）と対戦し、0―7で敗れた。

　創部46年で春夏通じて初出場で、歴代最東端からの甲子園出場。昨秋は釧根支部予選のウインドヒルひがし北海道、北海道大会の札幌ドームと球場はいずれも人工芝で、公式戦で初めての土の球場が甲子園となったナインは奮闘したが、及ばなかった。

　昨秋の北海道大会全6試合に登板して防御率1・66と4強入りの原動力となった横手投げのエース右腕・堺暖貴（2年）が奮投。走者を許しながらも、3回まで無失点。4、5回に味方守備の乱れから失点を重ね、終盤にも失点したが、丁寧にコースをつく投球を見せて、8回途中まで7失点。

　打線は、4回1死から影山航大（3年）が三遊間を破る左前打。記念すべきチーム甲子園初安打となったが、後続が凡退。6回には無死一、二塁としたが、得点することはできなかった。9回も2安打して2死一、二塁としたが、千田涼太（3年）が中飛に倒れた。

　試合後、中道主将（3年）は「本当にあこがれの舞台だったｂので、やっとここでできるんだといううれしさと野球の楽しさを感じた」と言い、6回2死一、三塁で三ゴロに倒れた場面を振り返り「本当に悔しい」と唇をかんだ。そして、「もう1度、ここに戻ってきたい」と誓っていた。

　同校がある別海町は、牛乳生産量日本一とされる酪農の町。人口約1万4000人の8倍となる11万頭余りの牛が飼育されている。部員19人（選手16人）のうち6人の家庭が酪農業に従事。農業や漁業に従事する地元町民が手づくりした練習施設を利用し、昨秋の北海道大会では準決勝で優勝した北海に善戦したことが評価され、21世紀枠で選出された。町の期待も背負ってのセンバツ初出場だったが、勝利をつかむことはできなかった。