【センバツ】別海“セイコマ副店長”島影監督「全力疾走、元気…別海の野球は見せられたと思う」

2024年03月20日 12:26

野球

【センバツ】別海“セイコマ副店長”島影監督「全力疾走、元気…別海の野球は見せられたと思う」
<別海・創志学園>別海・島影隆啓監督(撮影・大城 有生希) Photo By スポニチ
 【第96回選抜高校野球大会第3日第1試合 1回戦   別海0―7創志学園 ( 2024年3月20日    甲子園 )】 21世紀枠で春夏通じて甲子園初出場の別海(北海道)は初戦で、7年ぶり4回目出場の創志学園(岡山)と対戦し、0―7で敗れた。創部46年で春夏通じて初出場で、歴代最東端からの甲子園出場。昨秋は釧根支部予選のウインドヒルひがし北海道、北海道大会の札幌ドームと球場はいずれも人工芝で、公式戦で初めての土の球場が甲子園となったナインは奮闘したが、及ばなかった。
 昨秋の北海道大会全6試合に登板して防御率1・66と4強入りの原動力となった横手投げのエース右腕・堺暖貴(2年)が奮投。走者を許しながらも、3回まで無失点。4、5回に味方守備の乱れから失点を重ね、終盤にも失点したが、丁寧にコースをつく投球を見せて、8回途中まで7失点と粘った。

 打線は、4回1死から影山航大(3年)が三遊間を破る左前打。記念すべきチーム甲子園初安打となったが、後続が凡退。6回には無死一、二塁としたが、得点することはできなかった。9回も2安打して2死一、二塁としたが、千田涼太(3年)が中飛に倒れた。

 同校がある別海町は、牛乳生産量日本一とされる酪農の町。人口約1万4000人の8倍となる11万頭余りの牛が飼育されている。部員19人(選手16人)のうち6人の家庭が酪農業に従事。農業や漁業に従事する地元町民が手づくりした練習施設を利用し、昨秋の北海道大会では準決勝で優勝した北海に善戦したことが評価され、21世紀枠で選出された。町の期待も背負ってのセンバツ初出場だったが、勝利をつかむことはできなかった。

 島影隆啓監督は、家族で経営する北海道大手のコンビニエンスストア「セイコーマート」の副店長。試合後、「たくさんの人に支えていただいて、この夢の舞台で野球ができたこと、幸せでした。守備からリズムを作るチームなので、その中であれだけエラーしてしまったらやはり勝負にならないというのは分かっていた。ちょっと悔しい負け方をしたなと」と試合を振り返った。町のサポートには「本当は勝ったところを見てもらいたかったが、遠くから来てくれて僕たちは幸せだと思うし、こういう夢舞台に立たせてもらったというのは地元の支援はじめ、たくさんの人のおかげ。負けましたけど精いっぱい今できることはやったので、全力疾走とか元気を出して最後までやるとか、そういうことはやりきったと思う。別海らしい野球を見せられたと思う」と話していた。

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