阪神・佐藤輝 好相性ペイペイDで完全復調や!猛爆10点呼んだ2号&4安打「しっかり振り切れた」

2024年03月20日 05:15

野球

阪神・佐藤輝 好相性ペイペイDで完全復調や!猛爆10点呼んだ2号&4安打「しっかり振り切れた」
<ソ・神>試合に勝利し、岡田監督(右)とタッチを交わす佐藤輝(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【オープン戦   阪神10―9ソフトバンク ( 2024年3月19日    ペイペイD )】 もう大丈夫だ!阪神・佐藤輝明内野手(25)が19日、ソフトバンク戦(ペイペイドーム)でオープン戦2号ソロを含む4安打1打点と躍動した。17日の中日戦(バンテリンドーム)から2試合連続で3安打以上を放ち、先発を外れた16日の休養明けから計9打数7安打。4打数無安打だった15日終了時点で・128だった打率を・250まで急上昇させた。今春オープン戦のチーム最多となる16安打10得点を挙げた打線をけん引。同じく低迷を続けていた猛虎とともに、完全復調を予感させた。
 復活を告げる鮮やかな放物線が、右中間のホームランテラスへと吸い込まれた。1―5の4回、先頭で迎えた第2打席で、佐藤輝が2月23日巨人戦(那覇)以来となるオープン戦2号ソロ。日米通算163勝を誇る先発・和田の初球カーブを一振りで仕留めた。その43歳左腕からは昨年6月16日、交流戦(甲子園)でもアーチを放っている。猛虎が誇るスラッガーが2年続けて強烈な一発を放った。

 「(テラスがあって)狭くて助かった。遅い球だったので、しっかり振り切れた」

 快打の予感は2回に巡った第1打席にあった。和田が1ボールから投じた外角高めのスライダーを振り抜き、左翼フェンス直撃の二塁打をマーク。逆方向へと運んだ火の出るような当たりに「凄く感触が良かった」とうなずき、直後の豪快な本塁打へとつなげた。

 止まらない。7回先頭では鷹の絶対的守護神・オスナから右前打し、続くノイジーの2球目にはオープン戦初盗塁となる二盗を成功させて同点機の足掛かりを築いた。極め付きは8回無死一、二塁の第5打席。左腕・長谷川にバットを折られながらも左前へ落とす技ありの一打で勝ち越しを演出。バリエーションに富んだ4安打で、完全に停滞を脱した。

 博多の空気が主砲のバットがよみがえらせたと言っていい。オープン戦で訪れるペイペイドームは、佐藤輝にとっての“パワースポット”。ルーキーイヤーの21年はオープン戦で3試合に出場して1本塁打を含む11打数3安打し、翌22年は2試合計6打数5安打、2本塁打。2年ぶりに開催されたこの日も5打数4安打、1本塁打。通算では22打数12安打、4本塁打、7打点、打率は実に・545だ。圧倒的な好相性を誇る地で今春も打ちまくり、完全に上昇気流に乗った。

 「ちょっとずつ(状態も上がってきた)。(今後も)しっかりフォームを確認して、いい当たりを打てるようにやっていきたい」

 開幕までに残る4試合の実戦の場で、和製大砲は最後のチューニングに臨む。視線の先には「3・29」の晴れ舞台。真価を問われる4年目のシーズンへ向け、低迷を続けていた虎打線も目覚めさせた背番号8は1打席たりとも無駄にしない。(八木 勇磨)

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