昨季セ最多安打の阪神・中野 5三振でオープン戦打率・077「自分でもどうしたらいいか分からない」

2024年03月20日 05:15

野球

昨季セ最多安打の阪神・中野 5三振でオープン戦打率・077「自分でもどうしたらいいか分からない」
<ソ・神>7回、空振り三振した中野は打席に立ちつくす(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【オープン戦   阪神10―9ソフトバンク ( 2024年3月19日    ペイペイD )】 阪神・中野が重症だ。ボールがバットに当たらない。6打数無安打で、そのうち三振が5つ。オープン戦のため公式戦と同一線上では語れないものの、プロ野球記録の1試合9イニング5三振に並んでしまった。
 「自分でもどうしたらいいか分からないです。もう一回、考えてやります」

 大勢の報道陣に囲まれて引き揚げる道中、苦悩を口にした。先発の和田には全くタイミングが合わずに3三振。沢柳とオスナにも、自分のスイングができずに1三振ずつを喫した。ようやく前に飛んだのは、9回の6打席目。しかし、津森の直球に差し込まれて三飛に倒れた。

 結果を求める気持ちが焦りを生むのか、ボール球にも手を出す悪循環。オープン戦はこれで39打数3安打で打率は・077まで落ち込んだ。昨季のセ・リーグ最多安打王が、予想しなかった大スランプに陥っている。

 水口打撃コーチは、不動の2番打者をかばうように「まだまだこれからでしょう。これからやったらいいだけだし。まだまだオープン戦はありますから」と静観の姿勢を強調した。オープン戦はあくまで調整の場で、中野は昨季も・250にとどまりながらタイトルを手にした。あと4試合。シーズンに結び付く手応えをつかみたい。(倉世古 洋平)

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