【センバツ】耐久 途中降板のエース冷水は土とらず 指揮官「初回のチャンス生かせなかったのが全て」

2024年03月20日 16:25

野球

【センバツ】耐久 途中降板のエース冷水は土とらず 指揮官「初回のチャンス生かせなかったのが全て」
<中央学院・耐久> 土を拾うチームメイトの後ろで死球を受けた右手を気にする耐久・冷水(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【第96回選抜高校野球大会第3日第3試合 1回戦   耐久1―7中央学院 ( 2024年3月20日    甲子園 )】 春夏通じて甲子園初出場の耐久(和歌山)は中央学院(千葉)に1-7で敗れ、初出場初勝利はならなかった。
 耐久は黒船来航の1年前にあたる1852年(嘉永5年)に開かれた稽古場「耐久社」を起源とし、全国有数の伝統を誇る公立校。野球部は1905年(明治38年)に創部された。

 昨秋の和歌山県大会で初優勝し、40年ぶりに出場した近畿大会でも4強入り。選手19人で春夏通じて初となる甲子園への道を切り開いた。

 初回、1番・堀端が甘く入ったスライダーを振り抜き、左翼線二塁打。春夏通じて甲子園初安打となり、超満員のアルプスからは大歓声が起きた。

 昨秋公式戦全9試合を一人で投げ抜いたエース冷水(しみず)も初回に1点を失ったが、2回以降は粘りの投球。7回の打席では右肘に死球を受けて倒れこむアクシデント。臨時代走が出され、治療でベンチ裏に退いた。その後、チームは2死満塁から押し出し四球で甲子園初得点をマークした。

 冷水は7回守備から再びベンチ前に姿を現し、キャッチボールで状態を確認してから勢いよくマウンドへ。場内からは大きな拍手が起きた。

 結局、冷水は7回7失点で降板。8回からは先発マスクをかぶっていた川合が2番手で登板し、3人で抑える好投を見せた。

 敗戦後、チームメートが甲子園の土を集める中、エース冷水は土をとらなかった。

 井原監督は「もうちょっとやりようがあったかな。悔しいです。初回のチャンスを生かせなかったのが全て。先制できれば相手を慌てさせることができたと思う。どの投手も相手は速い、絞って打ちに行こうと言っていた。冷水は緊張があったか、粘り強く投げたが、寒さもあって本来のボールの良さが出なかった。本人も悔しいと思います」と述べた。

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