阪神・森下「自分の間合いで打てている」今春オープン戦初の3安打&初打点&初本塁打

2024年03月20日 05:15

野球

阪神・森下「自分の間合いで打てている」今春オープン戦初の3安打&初打点&初本塁打
<ソ・神>6回、左三点本塁打を放った森下(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【オープン戦   阪神10―9ソフトバンク ( 2024年3月19日    ペイペイD )】 阪神・森下は試合後、充実した表情を浮かべていた。今春オープン戦で初の3安打に加え、初打点、初本塁打。待望の“初ものづくし”で躍動した。「球の見極めというのが凄くできている。だからこそバッティングカウントに持っていけたり、自分の間合いで打てている」とうなずいた。
 まずは3回2死一、三塁で迎えた2打席目だ。1ボールから先発の和田が投じたチェンジアップを振り抜いた一打は左前適時打。これで連続安打を7試合へ伸ばし、オープン戦11試合目にして初打点を記録すると、虎党を沸かせたのは4点劣勢で迎えた6回2死一、三塁からの第3打席だった。

 「いい形で2ストライクから捉えられた。凄く良かった」

 2番手・沢柳に2球で追い込まれながらも、1球ボールを挟んで4球目、低めのカットボールにうまくコンタクトした。ライナー性の打球は、左翼ホームランテラスに着弾。昨季、甲子園での自己最速となる打球速度172キロに迫る171キロを早くも記録した。バットが振れていることを打球速度でも証明。前日18日に若虎は「長打がほしい場面で打てたり、チャンスの場面で“一本出たらいい”というところで打てる選手が凄い期待されやすい。一本出ればいい」と決意を込めていた有言実行の一日となった。

 8回の第5打席でも中前へのクリーンヒットで打率は・302(43打数13安打)まで上昇した。昨季、9月1日のヤクルト戦(神宮)の試合前に初めて佐藤輝に黒の遮光グリース(アイブラック)を塗ってもらい、プロ初の1試合2発をマーク。アイブラック兄弟の“アニキ”と本塁打で今季初共演。それでも、気の緩みは一切ない。

 「今日は凄くいい形でしたけど、毎回こう行くわけではない。調子の波をつくらないことを大切にしてやっていきたい」。開幕の「3・29」まで慢心なく突き進む。(石崎 祥平)

 ○…昨季の森下は、9月1日ヤクルト戦(神宮)の試合前に、初めて佐藤輝にアイブラックを入れてもらい、プロ初の1試合2発で勝利に貢献。3日の同戦(同)では佐藤輝が初回に17号3ラン、森下が6回に9号ソロを放ち初のアベック弾。18年ぶりのリーグVへ“アイブラック兄弟”が快進撃を支えた。

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