阪神・佐藤輝 待望の1号で死闘に終止符! 6―6の延長10回「完璧でした」右中間に消える豪快アーチ

2024年04月06日 05:15

野球

阪神・佐藤輝 待望の1号で死闘に終止符! 6―6の延長10回「完璧でした」右中間に消える豪快アーチ
<ヤ・神> ヒーローインタビューに答える阪神・佐藤輝に「後光」が… Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神7ー6ヤクルト ( 2024年4月5日    神宮 )】 阪神・佐藤輝明内野手(25)が5日のヤクルト戦で、待望の今季1号本塁打を放った。6―6で迎えた延長10回。右中間スタンドへと飛び込む豪快な一撃で、シーソーゲームに終止符を打った。前日のDeNA戦から打順が5番から6番に降格。悔しさを胸に秘めて開幕7試合目、通算29打席目にしてアーチを架け、最下位脱出につなげた。
 もがき苦しんだ先に、一筋の虹が架かった。この一打を、快感を、勝利を。誰よりも佐藤輝自身が待ちわびていた。

 「やりました!サイコーです!ファンも寒い中、応援してくださって、力になった」

 巨人、DeNAとの開幕6試合を終え、通算21打数3安打、打率・143と低空飛行が続いた。この夜も、第1打席から4連続で凡退。6回までは先発・サイスニードの直球に差し込まれ、1点を追う8回2死二塁では、ワンポイントでぶつけられた左腕・山本の前に二ゴロ。それでもうつむかなかった。「一打席一打席、集中した」という佐藤輝を、野球の神様は見放さなかった。

 「完璧でした。しっかり強い当たりを打って、最低でも塁に出るという意識でした」

 6―6の延長10回1死で迎えた第5打席。好球必打で木沢の失投を待った。砕いたのはカウント1ボールからの2球目、甘い低めのカットボール。打った瞬間にそれと分かる、今季29打席目にしてようやく生まれた一発。本領発揮への号砲を、好相性の神宮の杜(もり)でド派手に打ち鳴らした。

 日本一に輝いた昨季は、神宮球場で戦った計13試合で打率・347(49打数17安打)、5本塁打、19打点。セ・リーグ他5球団の本拠地の中では、最高の数字を残した。そして連覇を期す24年シーズンの神宮初戦でまたもや豪快な一撃。パワースポットでの神話は生きていた。

 「頭(3連戦初戦)を取ったので、2、3戦目も勝っていけるように。もっと打たないといけない立場」

 試合前、この日から1軍に合流した浜地と、再会の熱いハグを交わした。同じ98年度生まれの同期生。他にも才木、村上ら虎の主力を張る面々がおり、浜地もいわば“黄金世代”の一人だ。オープン戦で結果を残せず、ファーム調整を余儀なくされていたが、4―5と追い上げていた8回に昇格即、今季初登板。だが、長岡に手痛い一発を浴びていた。惜敗していれば、浜地は責任を感じていただろう。右腕を、そしてチームを救った。

 「これをいいきっかけに、もっとどんどん勝っていけるように」

 チームは最下位を脱出し、借金は1となった。3連勝すれば貯金生活に突入する。猛虎が波に乗れるかどうか、佐藤輝のバットに懸かっている。

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