【近畿学生野球】大阪公立大は敗戦も収穫 初登板した2年生左腕の片山「目の前の打者に集中すべき」

2024年04月06日 16:33

野球

【近畿学生野球】大阪公立大は敗戦も収穫 初登板した2年生左腕の片山「目の前の打者に集中すべき」
<大阪公立大・阪南大>リーグ戦初登板初先発で7回1失点と好投した大阪公立大の片山 Photo By スポニチ
 【近畿学生野球春季リーグ1回戦   大阪公立大1-2阪南大 ( 2024年4月6日    大阪シティ信用金庫スタジアム )】 昨春以来、2季ぶりの覇権奪回を目指す大阪公立大は敗戦の中で大きな収穫を得た。大事な開幕戦の先発マウンドに上がったのはリーグ戦初登板だった2年生左腕の片山陽光(ひかる)。1点リードの7回2死無走者から3連打で同点を許し、この回限りで降板したが7回5安打1失点の力投だった。
 「7回は完封を意識して力をセーブしたところを打たれた。もっと目の前の打者一人一人に集中すべきだった。悔しいが(今後に向け)糧にしたい」

 昨春のリーグ優勝を経験している4年生右腕の中野湧大がいる中、開幕戦の先発を告げられたのは3月末。「緊張と不安もあったが、やってやるという気持ちもあった」と臆することはなかった。初回こそ、四球と安打で2死一、二塁を招いたが、キレのある真っすぐで空振り三振に仕留めてピンチを脱すると、以降は縦の緩いカーブと鋭いスライダーを効果的に配して2回から5回は無安打投球。6回に2安打目を許したが後続を断った。

 大阪の公立校・池田高出身。2年夏には4回戦で金光大阪戦に先発し9回に逆転を許して金星こそ逃したが、能力の高さは証明済み。抜擢した小林隼矢監督も「期待通りの投球をしてくれた」と合格点を与え、エース中野に続く投手にメドが立ったことを喜んだ。

 昨年まで主戦投手だった正中敦士ら主力の多くが抜け、新たなチーム作りが求められる今春。片山の台頭は「陽光」の名前通り、光をともすはずだ。

おすすめテーマ

2024年04月06日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム