大商大・真鍋が大学2安打2打点デビュー 高校通算62本塁打誇った“広陵のボンズ”

2024年04月06日 13:53

野球

大商大・真鍋が大学2安打2打点デビュー 高校通算62本塁打誇った“広陵のボンズ”
<大院大・大商大>4回2死一、二塁、大商大・真鍋は中前適時打を放つ(撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 【関西六大学春季リーグ1節1回戦   大商大5―0大院大 ( 2024年4月6日    南港中央 )】 リーグ史上最長となる5連覇を目指す大商大が、開幕戦を快勝発進した。
 将来が嘱望される新戦力が躍動した。「2番・DH」で先発出場した真鍋慧(1年=広陵)が、決勝打を含む2安打2打点と鮮烈なリーグ戦デビューを飾った。

 まずは0―0で迎えた3回1死二、三塁。カウント2―1からの4球目を捉えた。高々と舞い上がった打球は中堅手の頭上を越え、南港中央球場の中堅122メートルのフェンス手前で跳ねた。大学デビュー戦でリーグ戦初安打となる豪快な適時二塁打を放ち、同初打点をマーク。1年生のバットが、チームの今春初得点を生み出した。

 そして続く4回だ。2点を取って、なおも2死一、二塁。今度はカウント3―1からの5球目をライナーで中前に運んだ。この日2本目の適時打で、大学初マルチ。木製バットにも問題なく適応し、大物ぶりを誇示した。それでも慢心はない。

 「最後の2打席は三振と三塁ファウルフライだったので、最後まで集中力を切らさずにやっていきたい」

 新スタイルで、新天地初戦に臨んだ。構える際、バットを“神主打法”よりもやや低い位置で小刻みに揺らして投球を待ち受け、右足も上げるようになった。昨年の高校野球引退後から取り組んできた新フォームだ。「高校時代は硬くて力んでいたので、それを無くすために。力を抜くという意図です。自分が一番、強いスイングができるのは今の形」。すでにオープン戦で1本塁打もマークしている“脱力フォーム”で新境地の開拓を期す。

 高校通算62本塁打を放った1メートル90、98キロの大型スラッガー。高校時代から“広陵のボンズ”の異名を取り、2年春、3年春夏と3度の甲子園出場も果たした。当然、ドラフト候補にも挙がったが、3位までに指名が無ければ進学する意向を示した結果、指名漏れ。その悔しさも胸に、大商大に進学した。リーグ随一の強豪においても1年春のリーグ開幕戦からスタメンに名を連ねた時点で、その素材と期待の高さがうかがえる。これまで数多くのプロ野球選手を送り出してきた富山陽一監督も「いいから使う。それしかありません」と、デビュー戦からの活躍に目を細めた。

 「(目標は)リーグ記録を残せるような選手になることです」と真鍋。高校時代から体重は5キロ増え、一回り大きくなった。まずは関西六大学リーグ史にその名を記すべく、第一歩を踏み出した。

 ◇真鍋 慧(まなべ・けいた)2005年(平17)6月17日生まれ、広島市出身の18歳。みどり坂小1年時に、瀬野ソフトボールクラブでソフトボールを始める。瀬野川東中では広島安芸リトルシニアに所属。広陵(広島)では1年夏からベンチ入りし、高校通算62本塁打。50メートル走6秒3、遠投105メートル。1メートル90、98キロ。右投げ左打ち。

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