和歌山大が神戸医療未来大に競り勝つ 近畿学生野球春季リーグ開幕

2024年04月06日 13:08

野球

和歌山大が神戸医療未来大に競り勝つ 近畿学生野球春季リーグ開幕
<和歌山大ー神戸医療未来大>完投勝利を収めた和歌山大の島(左)と決勝アーチを放った吉村 Photo By スポニチ
 【近畿学生野球春季リーグ1回戦   和歌山大2―1神戸医療未来大 ( 2024年4月6日    大阪シティ信用金庫スタジアム )】 春季リーグ戦が開幕し、昨秋のリーグ戦を制した和歌山大が今春から1部昇格を果たした神戸医療未来大に競り勝った。
 投打の主軸が、苦しい試合展開の中で存在感を示した。エース左腕の島龍成投手(4年=履正社)は9回を投げ5安打1失点(自責0)の完投勝利。2点リードの4回に安打と味方の2失策が絡むなどして1点こそ失ったが、6回以降は「相手をある程度分かった」と配球を変えるなどして無安打に抑え、反撃を許さなかった。

 1年時から主力の一人としてリーグ戦に登板しているが、最終学年を迎えるにあたり、改めて求めたのは真っすぐの質と球速。昨秋リーグ戦終了後は走り込みとウエートトレーニング中心にパワーアップを図り、ボールの回転数と球速ともに上昇。この日は「80点くらい」と納得いく出来ではなかったが、豊富な経験も生かして、求める「勝てる投手」を体現した。

 チームに勢いを与えたのは3番を打つ吉村拓貢遊撃手(4年=向陽)だ。初回2死無走者から「狙っていた」初球の真っすぐを左翼席に運ぶ先制アーチ。リーグ戦初本塁打が決勝打となった。

 「完璧だったが球場が広い(左翼100メートル)ので、入ってくれと思った。チームに勢いを付けられてよかった」

 昨秋の関西地区大学選手権の第2代表決定戦準決勝・大商大戦で公式戦1号となる3ラン。今春に向け打撃開花の予兆があったが、一振りで確信へと変えた。大原弘監督も「初戦は難しい。それだけに吉村の一発でチームが落ち着いた」と価値ある一打を称えた。

 1924年創部のチームは節目の100年を迎えた。チーム初のリーグ2連覇へ「チャレンジャー」を強調する王者が確かな一歩を踏み出した。

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