ヤクルト・西川 球団1万試合飾った値千金V犠飛 お立ち台でスタンド見渡し「じんわりきましたね」

2024年06月10日 05:30

野球

ヤクルト・西川 球団1万試合飾った値千金V犠飛 お立ち台でスタンド見渡し「じんわりきましたね」
<ヤ・日>笑顔でガッツポーズする西川(左)と並木(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【交流戦   ヤクルト1-0日本ハム ( 2024年6月9日    神宮 )】 とにかく三塁走者を還す――。打席のヤクルト・西川はそれだけを考えていた。0―0の8回1死二、三塁。ただ、しびれる場面でも頭は冷静だった。
 「バットに当てれば何とかなる」。外角低めの直球をしっかり打ち上げた。打球は直前で守備固めに入った左翼手・細川へ。微妙なタイミングもチーム一の快足の代走・並木が三塁から決勝のホームを陥れた。「1点取るのはこんなに難しいのかっていう試合。犠牲フライを打つのが決して簡単じゃないってことを改めて思い知らされた」。プロ14年目の32歳が放ったその難しい犠飛が値千金の1点をもたらした。

 「なんか、じんわりきましたね」。お立ち台で西川はスタンドを見渡してそう言った。いつもと少し違う景色。ヤクルトファンの中に日本ハム時代のグッズを持ったファンがいた。智弁和歌山から10年ドラフト2位で入団し、21年まで11年プレーした古巣との3連戦。「裏方さんやスタッフの人たちに元気な姿を見せられたのはよかった。凄くいい3日間」。昨オフ、楽天を戦力外となり加わった新天地で「1番・中堅」でスタメン出場を続ける男は、ここぞの勝負強さが健在なところもしっかり見せた。

 球団1万試合の節目を飾る1―0の勝利。主役となり、お立ち台でこう続けた。「ファイターズファンの皆さん、ありがとうございました」――。安心してください、西川遥輝は元気ですよ。(秋村 誠人)

 ▼ヤクルト・高津監督(球団通算1万試合で白星)スワローズの歴史を引き継いでいくこと、次の選手に伝えていくことを大事にしていきたい。

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