広島・松山&秋山 合計74歳おじさんコンビが躍動 ロッテに7年ぶり勝ち越し「覚悟持ってやっている」

2024年06月10日 05:45

野球

広島・松山&秋山 合計74歳おじさんコンビが躍動 ロッテに7年ぶり勝ち越し「覚悟持ってやっている」
<広・ロ>お立ち台で並んだ松山(右)と秋山(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【交流戦   広島4-1ロッテ ( 2024年6月9日    マツダ )】 広島は9日、ロッテとの接戦に競り勝ち、同カードで7年ぶりに勝ち越した。1―1の8回1死一、二塁から代打で登場した松山竜平外野手(38)が左中間へ決勝の二塁打。その後、2死二、三塁では秋山翔吾外野手(36)がダメ押しの2点打を放ち、勝利に貢献。合計74歳のベテラン2人の躍動で、チームはがっちりと首位をキープした。
頼れるチーム最年長の38歳が、ここぞで大仕事だ。1―1の8回1死一、二塁。代打・松山が沢田の150キロ直球を左中間に運び、前進守備の外野の頭上を越える値千金の決勝二塁打。6打席ぶりに「H」ランプをともし、コイ党の大声援に応えて両手を突き上げた。

 「手応えは正直、悪かった。とにかく落ちてくれと思っていた。(気持ち的に)苦しかったので、落ちてくれて本当に良かった」

 5月10日の中日戦以来、出場15試合ぶりの適時打。「悔しい打席しかなかった」と凡退が続いた期間を振り返り、試合を決める一打に胸をなで下ろした。

 「ダメだったら次、と開き直ってやるしかないと思っている。それでダメだったら終わりだと思っている。それぐらい覚悟を持ってやっている」

 17年目のベテランは常に危機感を胸に、試行錯誤を重ねている。5月30日のオリックス戦前、球団OBでクリケット日本代表の木村昇吾氏(44)から、重さ1・3キロのクリケットバットがチームに寄贈された。ドジャースの大谷が練習で使用したことで注目を集めた打撃面が平たいバットで、“面”で打つ感覚を研ぎ澄ますために松山もティー打撃で使用。その成果を示した。

 36歳の秋山も続いた。勝ち越した直後の8回2死二、三塁で沢田の120キロチェンジアップを捉え、中前2点打でダメ押し。「打つだけでした。最後一本出て良かった。マツさんが打ってくれたので、だいぶ楽に入れた」と振り返った。

 雨の影響で開始が17分遅れた。初回に左前打し「僕は1打席目に安打を打った時、中止になることが多いので、半ば(試合が成立しないと)諦めていた」。そう冗談めかしたが、5回にも先制の起点となる二塁内野安打を放つなど、3安打2打点の大暴れだ。

 チームは2カード連続の勝ち越し。新井監督も「まっちゃん(松山)にしてもアキ(秋山)にしても、よく打ってくれた」と“74歳コンビ”をねぎらった。(長谷川 凡記)

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