俳優の玉木宏(44)が主演するテレビ東京ドラマ「ジャンヌの裁き」(金曜後8・00)が人気を集めている。リーガルドラマでは珍しく、検察審査会を舞台とした作品。玉木演じる少女漫画家のシングルファーザーが他の審査会メンバーらと協力し、事件の裏にある検察の思惑や巨悪に立ち向かっていく。
北川俊樹プロデューサーは「素人が玄人(検察)が出した決断に異を唱える、あるいは権力者に物申すというのが非常にドラマチックだなというのが企画の入りです」と説明。今作では同枠の他のドラマより若い視聴者層をターゲットにしており「分かりやすさ」を重視しているという。10人いる他の検察審査会のメンバーに動物の名前を入れるなど、作中のキャラクター付けにもその方針は反映されている。「どういう設定にすればどのターゲットに刺さるかという施策の一つです」と思惑を語った。
12日放送の第1話は無料動画配信サービス「ネットもテレ東」「TVer」で22日までに再生回数100万回を突破した(ビデオリサーチ調べ)。これは同局の「ドラマ8」枠で最速。今後の異色の痛快エンタメ司法ドラマの勢いに注目だ。(続く)