体操男子団体 28年ぶり金メダルつかんだアテネ五輪で3つの新事実 米田さん、冨田さんが明かした
2024年07月22日 22:48
芸能
![体操男子団体 28年ぶり金メダルつかんだアテネ五輪で3つの新事実 米田さん、冨田さんが明かした](/sports/news/2024/07/22/jpeg/20240722s10067000460000p_view.webp)
このルールが影響したのか、4種目を終えてトップだったルーマニアが平行棒でミスを連発。日本は特に大きなミスはなかった。その理由について、米田さんは「(国内合宿で)アテネで使う器具を全部入れてくれた。本番の器具で練習できたのは凄く大きい。器具の感覚はつかめた」と説明した。
だが、最後の鉄棒でアクシデントがあった。米田さんは「テレビで言うの初めてなんですけど、実際に公式練習で演技をする時に、鉄棒だけが気になってて。ピカピカで滑ってしまう。紙ヤスリで磨こうとしていた」と明かした。しかし、大会スタッフからは「磨いてはダメ」と鉄棒を紙ヤスリで磨くことを禁止されていたことが新事実1つ目だった。
さらに鉄棒では演技中に「キュッ」という音が響いていた。この音についてが新事実2つ目。米田さんは「演技以外に音が気になってしまって」と振り返り「革の装具を手につけるんですけど、間に粉(滑り止め)がついてないので、こすれた音が“キュッキュ”音が鳴ってしまって。そこには炭酸マグネシウムがないっていうサイン。滑って飛んでいくかもしれないっていう怖さもある」と落下の恐怖とも戦っていたという。
最後の演技者を務めた冨田さんは、米田さんの演技中に音が鳴っていたことを聞いていたため、ある対策を行った。これが新事実3つ目で「初めて話すんですけど、プロテクターに炭酸マグネシウムを少し多めに塗って演技をしましたね」と明かした。この数グラムの調整が功を奏し、28年ぶりの金メダルをつかんだ。