22歳杉浦悠太 4差単独首位でアマV王手 史上7人目快挙へ熱い思い「優勝したい」

2023年11月19日 04:35

ゴルフ

22歳杉浦悠太 4差単独首位でアマV王手 史上7人目快挙へ熱い思い「優勝したい」
18番でバーディーを決め笑顔を見せる杉浦悠太(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス第3日 ( 2023年11月18日    宮崎県 フェニックスCC=7042ヤード、パー71 )】 アマチュア7人目のツアー優勝へ22歳の杉浦悠太(日大)が王手をかけた。首位から出て5バーディー、3ボギーの69で回り、通算12アンダーで、2位のブラッド・ケネディ(49=オーストラリア)に4打差。最終日はナショナルチーム時代の先輩でもある5打差3位の中島啓太(23=フリー)とともに、3人で最終組をプレーする。松山英樹(31=LEXUS)は通算5アンダーで4位につけた。
 大きなバーディーだ。18番パー5。杉浦は1打目で1Wを振り抜く。残り248ヤードの第2打はピンの右5メートルにつけた。きっちりバーディー締め。2位に4打差というアドバンテージを得て最終日に臨む。「優勝したい気持ちはずっと持っていた。優勝したい」と熱い思いを隠さなかった。

 強風に多くの選手が苦しむ中、思い切りの良さと気持ちの切り替えで伸ばした。「調子がいい。どうせなら後悔しないようドライバーを振っていこう」と曲げたら苦しい林間コースで1Wを握った。3番でボギーを叩いても「しようがないミス」と割り切り、次から連続バーディー。連続ボギーを叩いて迎えた14番では1Wを左に曲げたが、「ティーショットが消極的になって良いスイングができていない」と自分に活を入れると、2打目で木の下を通すショットでパーセーブ。積極性を取り戻した。

 最終日はナショナルチームの先輩で仲の良い中島と同組。中島は1歳年下の杉浦について「後輩の中で唯一、僕を君づけする」と苦笑いしながら「凄く明るくて楽しい」とキャラクターを明かす。ゴルフについては「テンポが良くてズルズル崩れない印象。自分がバーディーを取れないと追いつけない」と評した。杉浦も「後輩に優しいし、尊敬している。プロになってからも何勝もしている」とリスペクトしている。

 18年の日本ジュニアでは中島との争いを制して、杉浦が勝っている。中島との対決に再び勝ち、中島らに続くアマ7人目の優勝なら最高のシナリオ。「最後の最後にチャンスが来た。しっかりつかみたい」。舞台は整った。

 ≪松山7差4位「状態上げたい」≫松山も強風のコンディションでパープレーとスコアを伸ばせなかった。ただ、要因については自身の調子が問題で、「風が吹こうが、自分の状態が良ければ対応できる。その状態を早く上げたい」ともどかしげ。4位とはいえ首位と7打差。自身もアマで優勝しており「彼(杉浦)には頑張ってほしい」と言いつつ、「自分は伸ばさないとチャンスはない。追いつけるよう最善の準備をしたい」とプライドものぞかせた。

 ≪ケプカ宮崎牛パワーで猛追≫全米プロ選手権王者のケプカがこの日ベストタイの67をマークして8位に浮上した。「いいプレーができた」と納得の表情だった。初日66位の出遅れも、2日連続の60台と地力を発揮して巻き返した。連日、宮崎牛を食べてパワーチャージしているという33歳は「もちろん今晩も食べるよ」と笑顔。トップとは8打差がついているが、16、17年大会覇者は「とにかく伸ばせるだけ伸ばしたい」と気合十分に言った。

 ▼2位 B・ケネディ 風を楽しみながらプレーしようと考えたけど、とにかく我慢が必要だった。そんな中でこのスコアで回れたのはとても良かった。(この日ベストタイの67)

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