【高校ラグビー】昨年花園準Vの報徳 悲願の日本一へ ライバルに完勝

2023年11月19日 09:00

ラグビー

【高校ラグビー】昨年花園準Vの報徳 悲願の日本一へ ライバルに完勝
花園切符をつかんだ報徳学園の選手たち Photo By スポニチ
 【全国高校ラグビー兵庫県予選決勝   報徳学園26―5関西学院 ( 2023年11月18日    神戸ユニバー補助競技場 )】 昨年の花園大会準優勝校の報徳学園がライバルの関西学院を26―5で退け、8大会連続49度目の花園切符をつかんだ。
 試合前から強風が吹き荒れた会場。コイントスに勝った報徳学園は、風上の陣地を選択した。序盤から主導権を握るのが狙いだった。まずは開始6分だ。敵陣ゴール前右中間ラックからプロップの森下陽希(3年)が持ち出し、右中間へ先制トライ。これでリズムに乗ると、圧巻は同11分だった。敵陣左中間付近でパスを受けた高校日本代表候補のSO菊川迪主将(3年)が右側のオープンサイドへ狙いすましたキックパスを通す。これをキャッチした同代表候補のWTB長谷川諒(3年)が右ライン際を快走し、最後は右隅へ勢いよく飛び込んだ。

 前半27分にはWTB長谷川が抜群のスピードと巧みなステップで右サイドを切り裂き、最後は長谷川の内側をサポートしていたSH日比野陽穂(1年)が中央へトライ。菊川主将のコンバージョンも3本すべて成功し、前半を21―0で折り返す、狙い通りの展開で主導権を握った。

 後半2分にトライを1本返されたが、自陣に攻め込まれても堅い防御で耐え抜き、追加点は許さなかった。後半29分にはWTB長谷川がこの日2本目となるトライを左中間に決め、相手の戦意をそぎ落とした。

 昨年は春の選抜大会、夏の7人制大会を制した報徳学園。高校3冠を狙った昨冬の花園大会は決勝で東福岡に完敗した。高校日本代表候補8人を擁した昨年のメンバー。ことしは目立った選手はいない。菊川主将はことしのチームの特徴について「強みは昨年のようなタレントがいない分、ひたむきなディフェンスをするし、泥臭く体を張って、アタックでもしっかり縦を突く。そこが特徴で、強みかなと思います」と言い切った。

 昨年の準優勝を超える、悲願の日本一へ期待は膨らむ。センスにあふれる司令塔は「昨年を超えるためのスタートラインに立てる」と喜び、本大会をにらんだ。

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