7人制ラグビー女子日本代表、団結力深めた裏に“サクラレター” 平野主将「思いを背負って戦った」

2023年11月19日 23:15

ラグビー

7人制ラグビー女子日本代表、団結力深めた裏に“サクラレター” 平野主将「思いを背負って戦った」
<ラグビー7人制 アジア予選 決勝>男女ともに優勝を決め、パリ五輪出場を決めた男子セブンズとサクラセブンズ(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【7人制ラグビー男女パリ五輪アジア予選最終日 ( 2023年11月19日    大阪市・ヨドコウ桜スタジアム )】 日本代表は男女ともに来夏に開催されるパリ五輪の出場権を獲得した。女子は準決勝で香港を33―5、決勝で中国を21―14で撃破。平野優芽主将(23=ながとブルーエンジェルス)と大谷芽生(23=同)を中心に2試合で計8トライを奪った。
 サクラセブンズの強い絆の裏には“サクラレター”がある。今年8月。選手それぞれがチームメート全員へのメッセージを手紙に記し、全員で交換していた。

 発案者は平野主将とバティヴァカロロ・ライチェル海遥(ながとブルーエンジェルス)だった。チームビルディングの一環で、選手たちによると「普段は言えないことや感謝の気持ち、その選手の強みを書いて」交換し、伝え合ったという。「手紙を見た時に自分の強みを思い出したり、頑張ることができた」と大谷。仲間からの言葉がそれぞれの自信につながった。

 手紙は大竹風美子(東京山九フェニックス)ら今回のアジア予選登録メンバー12人に入ることができなかった選手たちも交換していた。21年東京五輪で1勝もできず、12カ国中最下位に沈んだ悔しさから「五輪の借りは五輪で返したいという思いは試合に出ているメンバー、出られないメンバー関係なく持っていた。その思いを背負って戦った」と平野主将。パリ切符獲得の裏で、本音で書き合った手紙が選手たちの心を支えていた。

 ▽女子日本代表のアジア予選登録メンバー。※◎は主将。
 中村 知春(ナナイロプリズム福岡)
 梶木 真凜(自衛隊)
 バティヴァカロロ・ライチェル海遥(ながとブルーエンジェルス)
 水谷 咲良(東京山九フェニックス)
 三枝 千晃(北海道バーバリアンズディアナ)
 大谷 芽生(ながとブルーエンジェルス)
◎平野 優芽(ながとブルーエンジェルス)
 田中 笑伊(ながとブルーエンジェルス)
 堤 ほの花(日体大)
 吉野 舞祐(日体大)
 原 わか花(東京山九フェニックス)
 須田 倫代(追手門学院ビーナス)

おすすめテーマ

2023年11月19日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム