【関東大学ラグビー対抗戦】帝京大・相馬監督「去年とは違う状況」いまだ激しい先発争い手応え

2023年11月19日 19:18

ラグビー

【関東大学ラグビー対抗戦】帝京大・相馬監督「去年とは違う状況」いまだ激しい先発争い手応え
<明大・帝京大>前半、帝京大・青木がトライ(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【ラグビー関東大学対抗戦グループA   帝京大43―11明大 ( 2023年11月19日    東京・秩父宮ラグビー場 )】 5戦全勝同士の対戦は、帝京大が明大を43―11で破り、6戦全勝、総勝ち点29で首位に浮上した。大学選手権を2連覇中の帝京大は、最終戦となる12月2日の慶大戦(東京・秩父宮ラグビー場)で引き分け以上で、3季連続12度目の対抗戦優勝が決まる。
 2週間前の早大戦は下馬評通りとはいかず、終盤まで接戦に持ち込まれるなど苦戦。フッカー江良颯主将(4年)が「早大戦でいい経験をして、変わるきっかけをつくってくれた」と振り返った通り、その後は練習でも細部にこだわり、ミスや反則があればプレーを止めて見直す徹底ぶりだった。そして強みのフィジカルを前面に押し出すことを再確認。それを最も実践したのが、2トライを挙げたフランカー青木恵斗(3年)だった。

 まずは前半6分、ゴール前で真っ直ぐ突進してゴールラインに迫り、その後のWTB小村真也(3年)の先制トライの起点に。同22分には自ら最初のトライを挙げると、後半31分にはゴール前で3人を次々になぎ倒し、2つ目のトライ。1メートル87、110キロの鍛え上がられた体全身を使い、試合の大勢を決めるトライを喜んだ。

 「タフな試合になると思っていたので、フィジカルで勝負した」と青木。この2週間は低いプレーを徹底し、S&Cコーチとも相談した上でランでの加速を意識して練習。先発フル出場でしっかり結果を残し、「2週間で成長できた。今年のチームの強みはフィジカルなので」と胸を張ってみせた。

 対抗戦では最大のライバルとみられた明大相手だったが、この日は主力バックスのCTB大町佳生(2年)やWTB青柳潤之介(1年)がメンバーを外れた。相馬朋和監督は「2人はとても元気です」と強調し、続けて「この試合に向けて、いい状態の選手を競争させた。去年とは違う状況かなと思う」と説明した。

 圧倒的な強さを見せながらも、内部では激しいベストメンバー争いが繰り広げられている帝京大。対抗戦3連覇、その先の3季連続12度目の大学日本一へ、付け入る隙のないチームが完成に近づいている。

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