バスケット男子の名将と五輪得点王を偲ぶオリンピアン「日本バスケの発展を支えてくれた」

2023年11月19日 10:34

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バスケット男子の名将と五輪得点王を偲ぶオリンピアン「日本バスケの発展を支えてくれた」
「故吉田正彦・故谷口正朋とバスケットボールを語る集い」に参加した(左から)市川新二さん、千種信雄さん、桑田健秀さん   Photo By スポニチ
 バスケットボール男子で今年7月に亡くなった76年モントリオール五輪日本代表監督の吉田正彦さんと、21年5月に亡くなった72年ミュンヘン五輪得点王の谷口正朋さんを慕う関係者による「故吉田正彦・故谷口正朋とバスケットボールを語る集い」が18日、都内で行われ、両氏の家族も含め26人が参加した。
 谷口さんは日本が14位だったミュンヘン五輪で1試合平均23・9得点で得点ランク1位。日本リーグの日本鋼管でが71年度から5季連続で得点王にもなった。ミュンヘン、モントリオール五輪代表の千種信雄さん(75)は「ミュンヘンの谷口さんは本当に凄かった。ボールを集めると、シュートを決めてくれる。普段は物静かだけれど、試合になるとアグレッシブで、相手の身長の高さに関係なく活躍する選手だった」と偉大なシューターを懐かしんだ。

 日本鋼管でプレーした吉田さんは引退後指導者に転身し、モントリオール五輪では監督を務めた。吉田さんが日本代表監督時代に主力だった千種さんが思い出の一戦に挙げたのがモントリオール五輪アジア予選でのライバル韓国戦。「ずっと合宿、合宿でいろんなところに行って、厳しい指導を受けた。オールコートプレスをやるので、毎日よく走った。韓国戦は始まってすぐ10点差をつけられたけれど、トラップが効いて追いついて、最後は確か106―102。強烈な試合でした」と振り返った。

 男子日本代表は今夏のW杯でアジア勢トップとなり、自力ではモントリオール五輪以来48年ぶりに、来年のパリ五輪出場を決めた。今回の集いの発起人の一人で、同五輪代表の桑田健秀さん(70)は「日本のバスケットの発展を支えてくれたご両人だった。その歴史があって、今年のW杯での自力での五輪出場権獲得につながった」と2人のバスケット界への貢献の大きさを語った。

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