7人制ラグビー日本代表　男女ともにパリ五輪切符獲得！アジア予選でアベックV　東京五輪惨敗から立て直し

2023年11月19日 17:00

ラグビー

【7人制ラグビー男女パリ五輪アジア予選最終日　（ 2023年11月19日大阪市・ヨドコウ桜スタジアム）】日本代表が男女ともにパリ五輪の出場権を獲得した。決勝が行われ、男子は香港を21―14、女子は中国を21―14で下し優勝。男女ともに16年リオデジャネイロ大会から3大会連続出場となる。

　まずは女子が決めた。前半に大谷芽生（ながとブルーエンジェルス）連続トライを奪い、後半には平野優芽主将（ながとブルーエンジェルス）もインゴールへ。試合終盤まで激しい攻防が続いたが、中国の攻撃を粘り強い防御で守り抜いた。

　男子は劇的勝利だった。14―14で迎えた試合終盤に丸尾崇真（神奈川タマリバクラブ）がトライ。ビデオ判定に持ち込まれたが、トライ認定されると選手とコーチらで喜びを爆発させた。

　21年東京五輪では男子が通算1勝4敗で12カ国中11位に沈み、女子は1勝できず12カ国中最下位と惨敗。低迷したチームを立て直すため、男子は英国7人制男子代表ヘッドコーチ（HC）として16年リオ五輪で銀メダルに導いたサイモン・エイモーHC、女子は元7人制日本代表の鈴木貴士HCが就任。男子は前に出る防御ラインのシステム、女子は攻守切り替えに力を入れながら強化してきた。今後はパリ五輪へ、さらなるレベルアップを狙う。

　▽7人制ラグビー　7対7で行われる。試合登録人数は1チーム12人まで。FW3人とバックス4人で構成され、スクラムは3人で組む。不当なプレーによるシンビンとなった場合は2分間の一時退場となる。通常の試合は前後半7分ずつで、フィールドの広さは15人制と同じ。ルールも15人制とほとんど変わらず、広いフィールドを7人でカバーするため、スピードやハンドリング技術が求められる。五輪には16年リオデジャネイロ大会から正式種目に採用された。