メッツ・千賀滉大 6回無失点10K 今季の日本投手最多11勝目権利を手にして降板

2023年09月15日 07:02

野球

メッツ・千賀滉大 6回無失点10K 今季の日本投手最多11勝目権利を手にして降板
メッツ先発の千賀滉大(AP) Photo By AP
 【ナ・リーグ   メッツーダイヤモンドバックス ( 2023年9月14日    ニューヨーク )】 メッツの千賀滉大投手(30)が14日(日本時間15日)、本拠地ニューヨークでのダイヤモンドバックス戦に先発し、6回2安打無失点、2桁の10三振を奪う好投を披露。今季の日本投手最多となる11勝目の権利を手にしてマウンドをリリーフ陣に託した。
 序盤から三振の山を築いた。初回1死、マルテを外角98・1マイル(約157・8キロ)直球で見逃し三振に仕留めると、2死一塁から前回7月5日(同6日)の対戦で本塁打を浴びているウォーカーも96マイル(約154・5キロ)直球で見逃し三振。抜群の立ち上がりでダイヤモンドバックス打線を封じた。

 2回から勢いは加速する。先頭5番・トーマス、6番・グリエルをともに代名詞の“お化けフォーク”で空振り三振。3回も2つのアウトをフォークボールでの空振り三振で奪った。直球、カットボール、カーブでカウントを整え、伝家の宝刀で次々と三振を奪う。まさに千賀のスタイルを貫いて回を重ねた。

 味方が2点を先行した直後の4回、さらに5回もそれぞれ2奪三振を記録し、5回までで2桁の10奪三振。完璧な投球内容で、自身メジャー5度目の2桁奪三振に到達した。

 シーズンを進めるごとに安定感を増してきた。8月19日(同20日)のカージナルス戦で2桁10勝目をマークしてから勝ち星からは遠ざかっているが、試合は確実に作り続けてきた。8月7日(同8日)のカブス戦からこの試合まで、7試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)。防御率は2点台の2・95となった。

 メッツの所属するナ・リーグ東地区はブレーブスが圧倒的な力で白星を積み重ね、13日(同14日)に地区優勝を決定。試合前の時点でメッツは実に28・5ゲーム差を付けられていた。移籍初年度、ワイルドカード圏内進出もすでに絶望的となっているが、千賀は来年以降を見据え、全力で腕を振り続ける。

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