阪神・梅野 苦しいシーズン、まさかの骨折にも前向きになれた グッチ、サダ、晋太郎…仲間がいたからこそ

2023年09月15日 07:30

野球

阪神・梅野 苦しいシーズン、まさかの骨折にも前向きになれた グッチ、サダ、晋太郎…仲間がいたからこそ
<神・巨23>横田さんのユニホームを手に、歓喜する梅野(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神4―3巨人 ( 2023年9月14日    甲子園 )】 阪神・梅野隆太郎捕手(32)が本紙にコラム「梅ちゃん隆儀・優勝特別編」を寄せ、苦しかったシーズンを“濃い一年”と表現。支えてくれた仲間への感謝の思いを明かした。
 今年一年のことだけじゃなく、これまでのつらいことや苦しいこと、すべてが報われた気持ちです。球団の方にも「主戦捕手として優勝してくれ」と言われてきて、ようやく目標が達成できてうれしいです。プロとして初めての優勝はやっぱり特別です。

 8月13日のヤクルト戦で左尺骨を骨折しました。投球が当たった時は“メキッ”っと音がして気づいた時にはボールがポトリと下に落ちてました。折れていないことを願って試合中に病院に行きましたが、診断結果は骨折。頭が真っ白になりましたし、一度球場に戻って記者の方にも対応しましたが、あの時も気持ちの整理はついていませんでした。優勝の瞬間というのを想像してずっとプレーしてきました。それを外から見ないといけないんだ、と。どうしたらいいんだ…という気持ちになりました。

 気持ちを切り替えられたのは仲間の存在でした。骨折とわかった瞬間にグッチ(原口)が知り合いの治療院に連絡してくれて「ウメが骨折したんで早く治してください」と言ってくれました。僕はその話を治療院の先生から聞いて胸が熱くなりました。サダ(岩貞)も病院を紹介してくれました。実は(藤浪)晋太郎も海を越えて「紹介するんで」と治療院を教えてくれました。いろんな手助けもあって“シーズンはまだ終わっていない”と思い直して前向きにリハビリに取り組むことができました。

 開幕から何をしてもダメで、いら立ちをこらえる時間は多かったです。間違いなくこの10年間で一番練習した一年でした。ただ、苦しい時こそ自分で考えるし、もがきます。そんな一年を一言で“悪かった”とは思いません。良い、悪いではなくチームの優勝のために戦ってきた“濃い一年”でした。最後は胸を張って歓喜の輪に加わりました。(阪神タイガース捕手)

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