【Vインタビュー 今岡打撃コーチ(2)】大山はいい意味で頑固「岡田監督もだから4番にしてと」

2023年09月15日 10:00

野球

【Vインタビュー 今岡打撃コーチ(2)】大山はいい意味で頑固「岡田監督もだから4番にしてと」
阪神・今岡打撃コーチ Photo By スポニチ
 6年ぶりに阪神に復帰した今岡真訪打撃コーチが今季を振り返る第2回は、大山、佐藤輝ら中軸選手について語った。
 ◆  ◆  ◆

 ――昨年オフに打撃コーチに就任した。改めて、当時、阪神に復帰した時の思いは?
 「ロッテと合わせたらもう指導者は8年目なんですよ(ロッテで兼任コーチ含めて計5年、阪神2軍で2年)。なので打撃コーチの仕事とはとか、指導者側のことはわかっていたので、そういう不安はもう何も無かった。岡田監督に呼んでいただいたので、もう一回優勝監督になってもらいたい、もっと言うと自分にももう一回優勝を味わわせてほしいなと。それだけですね」

 ――阪神に戻ってきて、印象は違ったか
 「(2軍コーチでの)前回の時は高山、坂本、大山、2軍に落ちてこなかったけども糸原もいましたし、原口が背番号3ケタ(育成契約)でいました。彼らが今年、主力選手としていましたので、親近感はずっとありました。若くて夢を抱いている時に一緒にやっていましたから。高山は新人王を獲りましたが、坂本はまだ試合に出ていなくて、梅野もファームにいたくらいで、知らない選手はほとんどいない。1軍でどう成長したのか見ていました」

 ――当時から変化、成長は?
 「いい意味で何も言うことないですよね。当時は、金本監督の号令のもと、この選手にはこういう練習をさせなさいとか、1・2軍一緒の練習、試合前の早出はこういうメニューとかがあった。大山特別のメニューもあった。その大山がいま4番打者としてチームを支えて、当時は育成途中だった選手がいま主力選手として多くの経験をつんでいる。なにも言うことないとはそういうことです」

 ――大山の育成計画
 「自分がロッテにいる時に何回か、“大山が苦しんでいます”と、周りから優勝できない要因の一人になっていると聞いた事はあります。黙々とやる…、そういうタイプですから。いい意味でわがままにやればいいのになあって勝手に思っていたんですけど、今年やってみて、いい意味で頑固だったのでよかった。岡田監督もだから4番にしてと、ボクは勝手に思っている。自分がやるべきことをちゃんと貫いている。それって難しいことなんですよね」

 ――プロ野球選手として、頑固なのはいいこと?
 「成功の仕方っていろいろあるじゃないですか。やろうとしていることを、彼はちゃんと持っている。自分のものを持っていて、違う意見がきても“違います”とは言わない。この人はこういう考え方なんだ、この人はこうなんだと、でも“ボクはこう思います”と言える。僕が現役の時も、“あなたは間違っています”“ボクは合っています”じゃなくて、全員の意見はすべて合っていますでいいと思っていた。近本もそうなんですけど、自分の軸があって、そこからいつも同じルーティンをこなしていると思いますね」

 ――佐藤輝はどうだった?
 「まだ3年目ですよね。みなさんと同じように、ボクもものすごく魅力に思っていますし、もし彼が“今年は”か“今年も”かわからないけど、色んな事を言われたなあと思うのであれば、それは今年はいいシーズンとちがいますか。自分が持っているものが出るきっかけになるんじゃないかなって。来年なのか、いつかわからないですけど、魅力があるのでね」

 ――佐藤輝にしかできない打撃がある
 「もちろんですよ、相手は恐くて仕方がない。打線にいるだけで絶対にこわい。打撃フォームは、結局は自分で作り上げていくしかない。それを一番わかっているのが岡田監督であり、引き出しもある」

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