弱音を吐かない夫が突然…虎の“女房役”支えた女房の涙の奮闘記 「こんな幸せな思いをさせてもらって」

2023年09月15日 08:00

野球

弱音を吐かない夫が突然…虎の“女房役”支えた女房の涙の奮闘記 「こんな幸せな思いをさせてもらって」
<神・巨>才木(左)と抱き合う坂本(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神4―3巨人 ( 2023年9月14日    甲子園 )】 阪神の坂本誠志郎捕手(29)の妻・有沙さんが本紙に手記を寄せた。今季は自己最多の65試合で先発マスクをかぶりリーグ屈指の投手陣を自慢のインサイドワークでけん引。“女房役の女房”が知られざる秘話も交え、頼れる夫の大願成就を涙で祝福した。
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 夫とは学生時代から11年ぐらい一緒にいるんですが、大学のリーグ優勝、日本代表での世界一といろんな優勝を見せてもらって、まさか入るのも一握りのこのプロ野球でもこんな景色を見せてもらって感謝しかないです。

 いつも自宅では弱音やマイナスなことは一切言わない人なんですけど、毎日フルで出始めた8月下旬ぐらいから“疲れた”とかため息もつくようになって。突然そんな感じで様子が変わったんです。体のことも本当に心配で…。テーピングぐるぐる巻き、湿布も増えてどんどん痛々しい姿になっていきました。何とか最後まで持ちこたえて欲しい…その一心で応援してました。

 私にできることは、炎症を抑える青魚を使った料理や頭を使うポジションなので集中力が増す大豆料理を食べてもらってサポートすることぐらい。資格とかは全く持っていないのですが栄養士の母にもいろいろ聞いて、独学で少しでも支えになればと、献立も考えました。負けが続いた日は栄養を少し犠牲にして、見た目で楽しめるものや夫が好きな和食を並べたりしました。

 私から夫に野球の話はしませんが(高校生の時に)自分が甲子園に行きたかったぐらい私が野球を大好きなので基本的なことは分かるんです。フレーミングという言葉も知っています(笑い)。夫は自宅ではiPadで試合の映像やデータを夜遅くまで確認している姿が目に入ってくるので、タイガースが勝った時は本当に嬉しいし、テレビでドキドキしながら見ています。

 野球を離れると4歳の長女、1歳の長男の良きパパです。甲子園のナイターの日は私が“寝てていいよ”って言うんですけど必ず朝は幼稚園まで長女を送ってくれて。子どもが励みになってるんですかね。育児も家事も進んでやってくれます。

 あらためて、こんな幸せな思いをさせてもらって夫にはありがとうしかないです。次は日本一を目指して一緒に頑張ろうね。  (坂本有沙) 

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