大谷獲得合戦、本命はドジャース、レンジャーズ、ジャイアンツも…中堅市場の球団にもチャンスあり

2023年10月28日 09:10

野球

大谷獲得合戦、本命はドジャース、レンジャーズ、ジャイアンツも…中堅市場の球団にもチャンスあり
エンゼルスの大谷翔平(AP) Photo By AP
 エンゼルスの大谷翔平投手(29)の5億ドル(約748億円)獲得合戦について、ニューヨークポスト紙のジョン・ヘイマン記者が、参加するチームが増えると予測している。
 ヘイマン記者は「右肘の手術をした大谷に5億ドルというと嘲笑する人もいるが、私はこれは交渉開始時の数字かもと思っている。彼はここ数年で最も魅力的なFA選手というだけでなく、これまでで一番かもしれないからだ。しかもマーケティング力の点でずば抜けている。追加で3500万ドル(約52億円)をかき集められるという人がいるが、プレーオフ進出の火付け役になれば金額はもっと上がる。とはいえある経営部門のスタッフは実際の数字は2000万ドル(約30億円)くらいではないかと見ている。疑う余地がないのは獲得球団にさらなる興奮をもたらすこと。来年投げられないことは問題ない」と記す。

 その上で本命球団についてはドジャースだったか、そこにレンジャーズとジャイアンツを追加した。

 レンジャーズは今季の快進撃で勝つ味を覚えた上に、大胆にお金を使える。シーズン中も大谷をトレードで獲得する準備をしていたというのが根拠。ジャイアンツは客を呼べる大スターが必要不可欠。過去、ブライス・ハーパー、アーロン・ジャッジを取り逃がしたが、今回は絶対に負けたくないはずだ。

 問題は左打者に不利な球場を大谷が選ぶかどうかだ。ドジャースは常勝球団だし、大谷のために1年前からサラリー枠を開け、準備をしてきた。問題はこのオフの補強ポイントが、打者よりも先発投手であること。そして23年の平均観客数は4万7371人と満員に近く、大谷が来ても観客動員は大して増えないことだ。

 この3球団の次に来るのはスティーブ・コーエン・オーナーのメッツ。コーエンならお金はいくらでも出せる。しかし、すでに贅沢税の税率が110%と最高に達しており、仮に大谷に6000万ドル(約90億円)の年俸を払うと、ぜいたく税を合わせると1億2600万ドル(約188億円)になってしまうこと。

 それ以降はレッドソックス、エンゼルス、カブス、ヤンキース、パドレス、マリナーズと続く。

 興味深いのはこのトップ10球団以外に、中堅市場の球団にもチャンスがあるとしていること。ヘイマン記者は特定の球団名を挙げてはいないが、こういったチームはぜいたく税の高税率を心配しなくてもよく、お金を使いやすい。しかも大谷が来れば、マーケティングの売り上げで収益が増える。複数の中堅市場の球団が参戦し、彼らが大谷を射止める可能性も低くないとしている。

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