広島・末包「(監督に)言われなくても、それ以上にやる」 新井監督の愛情指令に反骨心

2023年10月28日 05:45

野球

広島・末包「(監督に)言われなくても、それ以上にやる」 新井監督の愛情指令に反骨心
広島・末包 Photo By スポニチ
 広島・末包昇大外野手(27)が27日、マツダスタジアムで自主練習を行い、11月に宮崎・日南で実施する秋季キャンプのテーマに「量」を掲げた。新井貴浩監督(46)からは「こっちから言わなくても1日1000以上は振ると思う」とハッパをかけられたが、期待の和製大砲は指揮官の言葉に呼応して、さらなる成長を誓った。
 末包は新井監督からの愛のある“イジリ”にも受けて立つ構えだ。猛練習に臨む覚悟も十分。秋季キャンプでのレベルアップを誓った。

 「シーズンが終わって、(練習)量ができる季節になったので、量をやって、体に染み込ませていきたい。(監督に)言われなくてもやりますよ。めちゃくちゃ野球に打ち込んで、終われたら…と」

 指揮官からはかねて「こっちから言わなくても(末包は)1日、1000以上は振ると思う。坂道ダッシュも毎日30本は走ると思います」と言葉を掛けられていた。課せられた“ノルマ”は来季に向けた期待の表れでもある。その言葉に若ゴイも呼応し、覚悟を示した。

 「(監督に)言われなくても、それ(1000スイング)以上やると思います。坂道ダッシュはグラウンドが閉まっていてもできるので、まずは打撃中心ですかね。坂道ダッシュはみんなが帰った後にやります」

 昨秋キャンプでは約50メートルの坂道ダッシュを3本ほどこなし、終了していた。しかし、今秋は“居残り”も視野にみっちり鍛え上げる構えだ。

 ここまで自分に厳しくするのには理由がある。2年目の今季は自己最多の65試合に出場し、打率・273で、自己最多11本塁打をマーク。シーズン後半にかけては負傷離脱した西川、野間、秋山ら外野陣の穴を埋めて台頭した。一方、阪神とのCSファイナルSでは2試合に出場して5打数無安打。19日の第2戦では右翼の守備で打球を後逸して、得点につながるなど、悔しさも味わった。だからこそ、レベルアップを図り、成長を誓う。

 「後半戦はいい感じで終われたが、力不足なところもあったので、来年はやり返したい。(秋季キャンプは)けがをしないように、そこは細心の注意を払ってやりたい」

 指揮官も2年目の2000年に初めて2桁16本塁打をマーク。「(まだまだ)伸びしろはある。打撃の精度を高めていってもらいたい」と期待を寄せる。真価が問われる3年目へ、末包の戦いは既に始まっている。 (長谷川 凡記)

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