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オリックス・山本 日本S3年連続開幕投手 CS第1戦5失点の反省生かし「初回から全力」で初星狙う

2023年10月28日 05:40

野球

オリックス・山本 日本S3年連続開幕投手 CS第1戦5失点の反省生かし「初回から全力」で初星狙う
キャッチボール中にOKマークを作る山本(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 世代の、そして球界の頂点に立つ実力を見せつける。日本シリーズ3年連続の「開幕投手」となったオリックス・山本は京セラドームで最終調整。仕上がりの良さに自信をみなぎらせ、同学年の佐藤輝との対戦を楽しみにする余裕もみせた。
 「しっかり準備して来られたので、思い切って投げたい。いろんな練習ができたので。いい時間は過ごせています」

 18日のロッテとのCSファイナルSでも第1戦を任されながら、7回10安打5失点と珍しく打ち込まれた。ただ、チームは逆転勝ちし、ステージも突破。初回に3失点した前回の反省を踏まえ「初回から全力の球を投げられるように、ウオーミングアップだったりを心がけています」と入念に調整してきた。

 阪神の印象を「チームでしっかりと戦う」と分析しながら、ポイントの一人として挙げたのが佐藤輝だ。6月13日の交流戦で8回2安打無失点で圧倒した試合には、同世代の大砲は打撃不振で出場していなかった。

 「やっぱり同級生ということで。セ・リーグの選手だと特に、年間に何試合かしか対戦がないので。そこはしっかり真剣勝負をしつつ、いい対戦になればと思います」

 公式戦初対決だった昨年6月11日の交流戦では、3打席抑えた後の8回に右翼に適時三塁打を打たれた。実績はもちろん格上でも、油断できない難敵なのはわかっている。

 日本シリーズでは通算3度の先発で意外にも未勝利。来季の米国挑戦も視野に入れるだけに、これが最後の日本シリーズとなる可能性もある。先陣を切るエースが待望の初白星で流れを一気に引き寄せる。(山添 晴治)

 ○…シリーズ第1戦の先発は山本(オ)と村上(神)。山本は21年から3年連続、村上は初の大役だ。両投手は今季、そろって最優秀防御率のタイトルを獲得(山本は3年連続)。シリーズ初戦で同タイトルの獲得投手が先発で対戦するのは03年斉藤和巳(ダイエー)―井川慶(神)以来20ぶり2度目。前回は斉藤が6回2/3を4失点(自責3)、井川が5回3失点で、ともに勝敗はつかなかった。

 ○…3年以上連続でシリーズ初戦先発は69~72年堀内恒夫(巨=4年連続)、76~78年山田久志(阪急=3年連続)、17~20年千賀滉大(ソ=4年連続)に次いで山本は4人目。また、3年連続最優秀防御率の投手が初戦先発は57、58年稲尾和久(西鉄)の2年連続を抜き史上初めてになる。

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