巨人 ドラ1・西舘に背番「17」提示 大谷&朗希ら東北のスターに続く「特別な番号。凄くうれしい」

2023年10月28日 05:30

野球

巨人 ドラ1・西舘に背番「17」提示 大谷&朗希ら東北のスターに続く「特別な番号。凄くうれしい」
指名あいさつに訪れた巨人・阿部監督(右)は、Cポーズを要求されるもキュンポーズで返し中大・西舘の笑いを誘う(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 巨人からドラフト1位指名を受けた中大・西舘勇陽(ゆうひ)投手(21)が27日、東京都八王子市内の同大キャンパスで指名あいさつを受けた。球団はドラフト会議翌日に、早くも背番号「17」を提示。花巻東(岩手)時代にも背負ったことがあり、同校の先輩であるエンゼルス・大谷翔平投手(29)も背負う憧れの番号で、プロのスタートを切る。
 大先輩との対面。ソファに腰掛けて中大OBでもある阿部新監督と向かい合った西舘の背筋は伸び、表情は終始、硬いままだった。八王子キャンパスの一室。緊張した面持ちの最速155キロ右腕に、背番号17が提示された。

 「花巻東出身で特別な番号だと分かっているので、そういうのもあって、凄く自分としてはうれしい」

 花巻東の先輩にあたるエンゼルス・大谷の背番号。同校でも出世番号として伝統が受け継がれ、西舘もその一人だった。大谷の前には、菊池(ブルージェイズ)も下級生時代に背負い、自身も2年時の春夏甲子園で背負った。さらに、巨人の17番は、初代の沢村栄治、スタルヒンに始まり、プロ野球史上初の完全試合を達成した藤本英雄、94年に完全試合を記録した槙原寛己(本紙評論家)もつけた番号。期待の大きさが詰まっていることはすぐに理解できた。

 中大では3年春までは救援を務め、同年秋から先発に転向。阿部監督からは、まずは先発での勝負を告げられた。指揮官は「(今年は)先発で投げていたので、そこの力量を見てみたい。場数を踏んでもらって、適性を見たい」とブルペン投球だけで役割を判断することはせず、実戦の投球を見極めていく意向。その上で「将来は日本を背負って立つ大投手になってもらいたい」とエールを送った。

 高3夏の岩手大会。決勝で投げ合いが実現しなかったロッテ・佐々木朗の背番号も17だ。昨年、史上最年少で完全試合を達成した「令和の怪物」。西舘は「完全試合や日本代表で投げていたのは見ていた。1軍に上がって結果を出さないと対戦も始まらない。課題をつぶしながらやっていければ」とレベルアップを誓った。

 新指揮官との対面には「小さい頃のスーパースターの下で野球ができるのは簡単には経験できない。うれしく思っています」と笑顔。リリースの感覚がいいとして走者なしの場面でもクイックで投じる右腕は「自分がどれだけ通用するか試してみたい」と特別な番号とともに、プロの世界に飛び込む。(川島 毅洋)

 【球界の主な背番号「17」】

 ☆秋山登(大洋) 1年目の56年に25勝で新人王。9年連続2桁勝利、60年にMVP、最優秀防御率など日本一に導く。通算193勝。

 ☆松岡弘(ヤクルト) 67年ドラフト5位で入団。78年に沢村賞に輝き球団初のリーグV&日本一に貢献。80年に最優秀防御率。通算191勝。

 ☆山田久志(阪急) 68年ドラフト1位。投手では最多の3度のMVPに加え、最高勝率4度は歴代最多タイ。通算284勝。

 ☆大谷翔平(エンゼルス) ベーブ・ルース以来の本格的な二刀流選手として、今季は史上初の2年連続10勝&30本塁打を達成。第5回WBCでMVP受賞。

 ☆佐々木朗希(ロッテ) 大谷と並ぶ最速165キロの令和の怪物。22年に史上最年少での完全試合、最多タイ記録の1試合19奪三振を達成。

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