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由伸“4度目の正直”ならず「悔しい」プロ初の自責点7でKO 自己最速タイ159キロも日本S初勝利逃す

2023年10月28日 20:52

野球

由伸“4度目の正直”ならず「悔しい」プロ初の自責点7でKO 自己最速タイ159キロも日本S初勝利逃す
日本シリーズ<オ・神> 6回、木浪の適時打で5点目を失い、厳しい表情の山本(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2023第1戦   オリックス―阪神 ( 2023年10月28日    京セラD )】 オリックスの山本由伸投手(25)が「SMBC日本シリーズ2023」で開幕投手を務めるも5回に一挙4点先制を許すなど2度のビッグイニングをつくられ、6回途中10安打7失点で降板。“4度目の正直”ならず、またも日本シリーズ初勝利を逃した。
 初回1死から中野を内角への157キロ直球で詰まらせながらも左前に落とされ初安打を許したが、続く森下を外角156キロ直球で見逃し三振に仕留めて三振ゲッツー。

 2回はノイジーに自己最速タイの159キロ直球を見せたあとの外角低めカーブで見逃し三振に仕留めるなど3者凡退、3回も渡辺諒をフォークボールで空振り三振、坂本を158キロ直球で見逃し三振に斬って3者凡退に取るなど素晴らしい立ち上がりとなった。

 0―0のまま迎えた4回には先頭・近本のボテボテの当たりが遊撃への内野安打となり、続く中野の打ち取った打球は一塁手・中川圭がファンブル(記録は失策)して無死一、二塁。だが、森下を遊ゴロ併殺打に打ち取ると、2死三塁では大山をフォークで見逃し三振に斬って大ピンチを切り抜け、グラブを叩いて感情を爆発させた。

 だが、味方打線が相手先発右腕・村上に4回まで完全投球に封じ込まれたまま迎えた5回に悪夢が待っていた。

 先頭・佐藤輝の中前打と二盗などで1死三塁としてから渡辺諒をシュートで詰まらせながらも中前に運ばれて先制点を献上。木浪に連打された2死一、二塁から近本に真ん中付近へ入った156キロ直球を右中間への2点適時三塁打とされると、中野には三遊間を抜かれて適時打とされ、この回一挙4失点。大きなビハインドを背負った。

 ロッテと対戦した18日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦(京セラD)では初回に5安打を集中されて3点を失う苦しい立ち上がり。7回10安打5失点ながら勝利投手となった。

 それから中9日となったマウンドは、3年連続での日本シリーズ開幕投手。ただ、ここまで日本シリーズでは3試合に登板して0勝1敗と、史上初の3年連続パ・リーグ4冠投手としては寂しい数字となっていたが、0―4で迎えた6回にも木浪、坂本に連続適時打を許して2失点。計6失点となったこの場面で中嶋聡監督(54)が自らマウンドへ向かって山本は降板となり、日本シリーズ初勝利はまたもお預けとなった。

 なお、2番手として登板した左腕・山田が近本に四球を与えて満塁としたあとで中野に左前適時打を許し、山本の失点は7となっている。

 山本の投球内容は5回2/3で打者27人に対して103球を投げ、10安打7失点。7三振を奪い、与えた四球は1つ、直球の最速は159キロだった。

 なお、山本の7失点は昨年5月3日のソフトバンク戦(ペイペイD)で5回1/3を10安打7失点(自責6)して以来2度目の自己ワーストタイ。自責点7はプロ初の屈辱となった。

 ▼山本 大事な初戦のマウンドを任せていただいたなかで、役割を果たせなかったことが悔しいです。

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