オリ中嶋監督「山本由伸が2回連続でやられるわけがない」信頼して完投 日本一へ“のど飴作戦”も

2023年11月04日 22:19

野球

オリ中嶋監督「山本由伸が2回連続でやられるわけがない」信頼して完投 日本一へ“のど飴作戦”も
<オ・神>笑顔でインタビューを受ける中嶋監督(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2023第6戦   オリックス5―1阪神 ( 2023年11月4日    京セラD )】 3年連続でパ・リーグを制したオリックスは本拠・京セラドーム大阪に戻った第6戦で阪神に逆転勝ち。3勝3敗のタイに戻し、2年連続6度目となる日本一に逆王手をかけた。
 2勝1敗と白星先行から敵地・甲子園で悪夢のような連敗を喫し、38年ぶり日本一を狙う阪神に王手をかけられた崖っ縁の第6戦。

 10月28日の初戦で6回途中10安打7失点KOされ敗戦投手となったエースの山本由伸投手(25)はノイジーに1号ソロを被弾して2回に先制を許したものの、終わってみればこの1失点だけで9回を138球で完投。9安打を打たれながらも、これまでの日本シリーズ記録を更新する14奪三振の力投で、待望の日本シリーズ初勝利を挙げた。

 中嶋聡監督(54)は勝利監督インタビューで「もう完全に追い込まれてましたので、きょう勝って、なんとかタイにできて良かったです」と第一声。山本に関しては「前回やられましたけども、山本由伸が2回連続でやられるわけがないと思って信頼して出しました」と大エースへの揺るぎない思いを語った。

 山本は三振を多く奪う一方で7回終了時点で8安打され、109球。8回終了時点では126球を投げていたが、9回もマウンドへ送り出して完投勝利を飾らせた。「いやもう、球数もいってましたけども。この試合、全部、由伸に懸けました、はい」。ここで中嶋監督の頬も少し緩んだ。

 打線は先制された直後の2回に若月の適時打で追いつき、中川圭の犠飛で一気に逆転。5回には3番に起用した紅林が1号2ランし、8回には山本と実家が隣という幼なじみの頓宮が2号ソロを放って突き放した。

 「すぐ取り返してくれたのは非常に大きいことですし、勇気の出る得点だと思いますし、それこそ由伸を楽にしたのかなと思います」と2回の攻撃を振り返った指揮官。

 今シリーズで初めて3番に起用した紅林の2ランについては「えー、そうですね」とほほ笑んだあとで「期待して出したんですけれども。まさかのホームランで」と“中嶋節”を口にしてスタンドを沸かせ「えー、ちょっとびっくりしました、はい」と率直な思いを語った。

 頓宮のダメ押し弾については「本当に、痛いところがあるんですけども。それでも頑張ってやっている選手。本当に凄いなと思います」とレギュラーシーズン終盤の左足甲疲労骨折から復帰して間もないにも関わらず活躍している愛弟子に感謝。

 9回も山本に託した思いを改めて聞かれると「いやもう、きょうは“リミットないよ”っていうのは伝えてましたし。本人も“だんだん力が抜けていい感じになった”って言ってましたので…いきました」と説明した。

 そして、あす5日の第7戦に向けての思いを聞かれると「この日本シリーズ。タイガースと、オリックスと2チームしかないんで。勝ち負け、どうしてもついちゃうんですけれども。本当にここまでいい、ここまでですけど、いいゲームできてると思ってます。あした決戦となりますので、皆さん、あのー…。大きい声で、声枯らして、のど飴持って!しっかり応援してください!」と珍しく声を張り上げてスタンドを鼓舞した指揮官。

 敵将・岡田彰布監督(65)の大好物で知られるパインアメに対抗した“のど飴作戦”で全国のオリ党に今年最後の“共闘”を呼びかけていた。

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