阪神・村上 日本一&MVP獲得で年俸以上の賞金ゲットだ!オリ・由伸との投げ合い決着つける

2023年11月04日 05:15

野球

阪神・村上 日本一&MVP獲得で年俸以上の賞金ゲットだ!オリ・由伸との投げ合い決着つける
<阪神練習>甲子園で投手指名練習に参加した村上 Photo By スポニチ
 飛躍の右腕で頂点だ!85年以来38年ぶりの日本一に王手をかけ、4日の「SMBC日本シリーズ2023」第6戦に臨む阪神は、村上頌樹投手(25)に先発を託す。第1戦は7回無失点でオリックス・山本に投げ勝って勝利投手。レギュラーシーズンを含めて3度目となる投げ合いへ、闘志をむき出しにした。シリーズ2勝で日本一に貢献すれば、史上初の前年まで未勝利投手によるMVPの有力候補。年俸を超える賞金ゲットにも大きな期待がかかる。
 過度な緊張はない。無論、慢心もない。甲子園で行われた今季最後の投手指名練習。村上はいつも通りに大一番への準備を終えた。

 「王手がかかっているとか思わず、1戦目とかシーズン通りの気持ちで(マウンドに)上がりたい。この前はそこまで緊張せずに楽しめたので。次も楽しんで投げられたら」

 初戦は7回2安打無失点でオリックス・山本に投げ勝ち、勝利の立役者に。王手をかけて臨む一戦で同学年で球界屈指の右腕と再び相まみえる。

 「今は1勝1敗なので」

 ニヤリと笑ったのには訳がある。6月13日のオリックスとの交流戦では甲子園で8回4安打2失点と力投したものの、8回無失点の山本に投げ負けた。自ら打席に立った際の威圧感、ベンチ横での投球練習中に感じた凄み。受けた刺激を血肉に変え、ここまでの躍進につなげた。「リーグは違うのに、こんなに投げ合うとは思ってもいなかった」。今季を最後にメジャー挑戦が有力な山本と、投げ合えるおそらく最後の機会。だからこそ3度目の投げ合いも制して真の意味で山本に勝ち越し、チームの日本一をたぐり寄せるべく息巻いたのだ。

 快投で日本一に導けば、前年まで0勝だった投手としては初のシリーズMVP(新人は除く)も視野に入る。MVPの賞金700万円に加え、昨年新設された賞金100万円の「SMBCみんなの声援賞」もゲットすれば、合わせて800万円だ。山本の今季年俸6億5000万円に対し、村上はその約87分の1となる750万円(推定)。サクセスストーリーを歩む虎の右腕には、わずか2登板で自身の年俸を超える賞金を手にするチャンスがある。

 村上自身もMVP獲得へ「頑張りたい」と意欲を口にした。舞台は第1戦で躍動した京セラドーム。レギュラーシーズンでも2登板(うち先発1)で1ホールド、計8イニングでわずか1失点を誇り、今季初登板も同球場で行われた開幕2戦目での救援登板だった。「京セラではずっといいので。投げやすいですし、この前のようないいイメージで入れる」。飛躍の始まりの地で、猛虎を歓喜のフィナーレへと導く。(阪井 日向)

 ○…投手の日本シリーズMVPはこれまで21人が24度受賞。前年までプロ未勝利の投手の受賞は、75年に新人で受賞した山口高志(阪急)を除けばいない。これまでの最少勝利は、03年に2年目で受賞した杉内俊哉(ダイエー)の2勝。

 《阪神・村上とオリ・山本の先発投げ合い》過去2度あり、今季6月13日の甲子園で初対戦、両者8回を投げ合い、村上2失点、山本無失点で山本に軍配。試合はオリックスが2―0で勝利。再戦は10月28日、日本シリーズ第1戦の京セラドーム。今度は村上が7回無失点に対し、山本が5回に4失点の乱調。6回にも3失点でイニング途中降板。試合は阪神の8―0勝利だった。

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