【センバツ】21世紀枠で選出の田辺 76年ぶり出場は史上2番目ブランク 山本「ベスト4には入りたい」

2024年01月27日 06:00

野球

【センバツ】21世紀枠で選出の田辺 76年ぶり出場は史上2番目ブランク 山本「ベスト4には入りたい」
21世紀枠に選出され、歓喜する田辺ナイン(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【3・18開幕 第96回選抜高校野球大会出場32校決定 】 うれしい知らせに涙があふれた。21世紀枠で選ばれた田辺(和歌山)は、76年ぶり3度目の選抜切符。15年松山東(愛媛)の82年に続く歴代2番目のブランク出場だ。昨秋の近畿大会では初戦敗退だったが、京都国際と延長10回の接戦を演じたことが評価された。田中格監督は「選ばれるのは難しいかなと思っていた。とても夢のようで涙が止まらなかった」とナインとともに喜びをかみしめた。 【田辺の動画はこちらから
 地元では名の知れた県立の進学校。野球部は18人と少人数ながらも限られた練習時間の中、効率良く力を磨いてきた。和歌山大会では市和歌山、智弁和歌山と強豪を連破して近畿大会出場。そんなチームの打撃を支えるのは、4番・山本陣世(2年)だ。和歌山大会の準々決勝、準決勝では2試合連続本塁打で勝負強さを発揮。「チャンスの場面になったら気合が入るのは感じる」と主砲としての使命を全うする。

 今春の選抜から、低反発の新基準バットが導入される。本塁打数の減少が予想されているが、「練習試合で打っている感じでは、あまり僕は関係ない。ホームランを打ちたい」と聖地での一発を思い描く。来たる本番を待ち焦がれて全体練習が終わってからも自主練習に励み、バットを振り続けてきた。

 過去2度の選抜では、いずれも初戦突破。右の主砲は「まずはベスト4には入りたい」と同校史上最高成績へ闘志を燃やし、田中監督は「いつも通りのびのびとプレーをしてほしい」と話した。1896年創立の伝統校が、甲子園でも旋風を巻き起こす。 (山手 あかり)

 ○…田辺が21世紀枠に選出され、今大会には耐久とともに和歌山から2校が出場する。和歌山からの複数校出場は通算30度目で、全て公立は22年の市和歌山と和歌山東に続く26度目。1大会最多は33年の和歌山中(現桐蔭)、海草中(現向陽)、和歌山商、海南中(現海南)の4校がある。

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