【センバツ】広陵 147キロ右腕の女房役・只石が「守役」になる「選抜日本一という目標を」

2024年01月27日 06:00

野球

【センバツ】広陵 147キロ右腕の女房役・只石が「守役」になる「選抜日本一という目標を」
選抜出場が決まり、帽子を投げて喜びを表現する広陵ナイン Photo By スポニチ
 【3・18開幕 第96回選抜高校野球大会出場32校決定 】 第96回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場校を決める選考委員会が26日、大阪市の毎日新聞大阪本社で開催され、広陵(広島)が3年連続27度目の出場を決めた。最速147キロのエース右腕・高尾響投手(2年)と1年秋からバッテリーを組む主将の只石貫太捕手(2年)は“守役”に名乗りを上げ、守備から流れをつくる野球で、21年ぶり4度目の日本一を目指すことを誓った。組み合わせ抽選会は3月8日に行われる。
 3年連続の吉報は、練習中のグラウンドで堀正和校長から伝えられた。只石主将は21年ぶりの日本一へ、決意を口にした。

 「選抜出場が決まってうれしい気持ちと、今までサポートしていただいた3年生には感謝の気持ちでいっぱいです。選抜日本一という目標を掲げてやっていく」

 1年秋から正捕手を務め、昨春選抜はエース・高尾とバッテリーを組んで4強に貢献した。今春も引き続き、高尾とのバッテリーで頂点を目指す。さらに今年は主将としても、チームを一つにまとめる役割を担う。これまではバッテリー間の課題に全力を注いできたが、立場が変わったことで、今はチームの課題にも目を向けて、レベルアップを図る。

 「(昨秋の)中国大会では失策が多くて、神宮大会でも、失策で負けてしまった。改めて、守備のミスの重みを感じ、改善が必要だと思った」

 昨秋の中国大会でチームは4試合中3試合でミスを犯し、計4失策。明治神宮大会1回戦の星稜(石川)戦でも、3点をリードした3回に投手・高尾の失策から5点を奪われると、4回にも中堅手の落球で追加点を許して敗れた。守備の課題が明確に出たことで「この冬は全体で守備をメインにやっている」と只石。昨秋と比べ守備練習に1・5倍の時間を割くなど強化に余念なし。加えて自身もキャッチングやスローイング技術の向上へ個別練習を積み、今春は“守役”としてチームの先頭に立つ構えだ。

 「(高尾と)配球の意見交換や投球フォームで気づいたことがあれば伝えている。自分は配球に自信を持っているので、選抜でも良さを出していきたい」

 バッテリー間でのコミュニケーションも密に図り、信頼は深めている。中井哲之監督も高尾―只石バッテリーに「2人が普通にやってくれたら、いい試合ができるんじゃないかなと思う」と期待。昨春は「広陵のボンズ」ことスラッガー・真鍋慧を擁して上位進出を果たしたが、今年は一転、堅守を武器に総合力で頂点を狙う。 (長谷川 凡記)

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