今年が生誕100年に当たる安部公房の小説が原作の新作日本映画「箱男」(石井岳龍監督)が、2月15日に開幕する第74回ベルリン国際映画祭で世界初披露される。配給元が15日発表した。コンペティションとは別の、話題の映画を取り上げるベルリナーレ・スペシャル部門での上映。永瀬正敏(57)や佐藤浩市(63)、浅野忠信(50)らが出演する。
小説「箱男」は段ボール箱を頭からすっぽりかぶった男が主人公で、安部が1973年に発表した。世界各国の言語に翻訳され、欧州で高い人気を誇る作品で、これまで欧米の著名監督が映画化を試みたが実現していなかった。