小金沢昇司さん死去 早すぎる65歳 CM「歌手の小金沢君」で一躍人気者に 「北島ファミリー」の一員

2024年01月16日 05:15

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小金沢昇司さん死去 早すぎる65歳 CM「歌手の小金沢君」で一躍人気者に 「北島ファミリー」の一員
歌手の小金沢昇司さん Photo By スポニチ
 喉薬のテレビCMで「歌手の小金沢君」として人気を博した演歌歌手の小金沢昇司(こがねざわ・しょうじ)さんが11日午前2時30分、呼吸不全のため神奈川県内の病院で死去した。65歳。神奈川県出身。葬儀は近親者のみで執り行った。お別れの会は未定。2020年に乗用車で事故を起こし、歌手活動を自粛。ステージ復帰を目指したが、かなわなかった。
 小金沢さんは2020年11月に都内で追突事故を起こし、道交法違反(酒気帯び)の疑いで逮捕された。不起訴処分となったが「酒が抜けないまま運転してしまった」と反省し活動を自粛。それから復帰できないまま、この世を去った。

 関係者によると、事故後に新型コロナウイルスに感染し、誤嚥(ごえん)性肺炎も発症。糖尿病や内臓の病気などを抱えていたこともあり体調が芳しくなく、2年ほど入退院を繰り返していた。今月11日に入院中の病院で容体が悪化。姉や長男に見守られて息を引き取った。最後の言葉は、長男への「ありがとうな。すまなかったな」。仕事で家を空けがちだったことをわびたとみられる。

 活動自粛中も歌への思いは消えなかった。関係者は「復帰を目指して“声が出なくならないように”とカラオケボックスに通っていた。『ありがとう…感謝』(03年発売)をよく歌っていました」と明らかにした。

 実家はラーメン店。幼少期から空手を習い、中高時代はケンカに明け暮れた不良少年だった。後を継ぐはずだったが歌手になる夢を諦められず、北島三郎(87)に弟子入り。北島の付き人と運転手を経て、88年にデビューした。

 転機は5年目の92年に訪れた。喉薬スプレー「フィニッシュコーワ」のCMに出演。セリフはなかったが、渡辺篤史(76)によるナレーション「歌手の小金沢君が使っているのはフィニッシュコーワ」も手伝って「誰?」と注目を集め、一躍人気者になった。同年のシングル「おまえだけ」もヒットし、歌手としての活動も軌道に乗った。

 北島ファミリーの一員としてコンサート活動をするほか、兄弟子の山本譲二(73)とは酒豪コンビとしてバラエティー番組に数多く出演。14年に北島音楽事務所から独立したが、その後も師匠と弟子の関係は続いた。

 無類の酒好きで、タバコは一日4箱のヘビースモーカー。その影響もあってか持病も多く、15年には医療番組でアルコール性肝炎と診断されていた。還暦を迎えた18年のバースデーライブでは「声が出る限り歌い続けたい。まだまだ歌手をやっていく」と元気に語っていたが、65歳という若さで旅立った。


 小金沢 昇司(こがねざわ・しょうじ)1958年(昭33)8月31日生まれ、神奈川県出身。88年に「おまえさがして」でデビュー。92年の「おまえだけ」は35万枚のヒット。「歌手の小金沢クン」は92年の新語・流行語大賞の大衆語部門銀賞に選ばれた。

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