柏木由紀 難病入院生活で実感“AKBは元気を与える”アイドル17年間「卒業するその日まで楽しみたい」

2024年03月01日 05:10

芸能

柏木由紀 難病入院生活で実感“AKBは元気を与える”アイドル17年間「卒業するその日まで楽しみたい」
グループ卒業を前にして心境を語った柏木由紀(撮影・会津 智海)
 4月にグループを卒業するAKB48の柏木由紀(32)が本紙インタビューに応じ心境を語った。2007年4月8日の劇場デビューから在籍日数は6100日超とグループ史上最長。実に17年という歳月をAKBに費やしてきた。三十路を迎えてもなおアイドルを突き進んだ背景には、難病治療で戦線離脱した経験があった。
 夢中で駆け抜けた17年がゴールを迎えようとしている。人生の半分以上を過ごしたAKBを去ることに「やっと最後の番組とかイベントが増えてきたけど、まだ実感は湧いてません」と率直な心境を吐露した。

 13日発売の新曲「カラコンウインク」で自身初の単独センターを務める。音楽番組で少しでも印象を残すためにウインクを続けてきた自身が投影された卒業ソングで「50作以上シングルに参加して、単独センターは唯一かなえられなかった夢だったのでハッピー!最高!うれしい!という感じです」と声を弾ませた。

 30代でのセンターもAKB初。これほど長くアイドル道を歩んでくることができたのは、病気がきっかけだった。2021年6月、国指定の難病「脊髄空洞症」を公表。7時間に及ぶ手術を受けるなど約1カ月の休養に入った。

 入院中、病室のテレビに映った音楽番組で初めて自分のいないAKBを目にした。後輩たちが歌い踊る姿に胸が高鳴った。「それまで“AKBを見て元気をもらった”とか“頑張れた”という声をもらったことはあったけど、いまいちピンと来てなくて。でも本当にAKBを見て元気をもらったんです。“なんて素敵なグループなんだ!”って」。卒業どころか「やり切るまでこのグループにいたい」と気合がみなぎった。

 21年7月15日、ちょうど30歳の誕生日に「今まで以上に元気に恩返ししていけたら」と仕事復帰を宣言。年齢が自分の半分以下のメンバーもいる中、フリフリのアイドル服を着てポニーテールを揺らしながらステージに立ち続けた。

 自身の卒業で黄金期をけん引したメンバーは誰もいなくなる。「秋元(康)さんによると、私が辞めたら、とんでもなくいい曲が発売されるらしいですよ」と笑いながら嫉妬心をのぞかせつつ「でも、凄い楽しみ。“うわっ!もうちょっといたかった”って悔しくなるぐらい素敵なグループになったら最高ですね」と後輩たちへのエールも忘れない。

 16日に横浜市のぴあアリーナMMで卒業コンサートを行い、その後、秋葉原の専用劇場での最終公演をもって活動終了。「卒業するその日までAKBの一員としてめちゃくちゃキラキラ輝いてアイドルを楽しみたい」。最後までファンを夢中にさせていく。

 ◇柏木 由紀(かしわぎ・ゆき)1991年(平3)7月15日生まれ、鹿児島県出身の32歳。選抜総選挙は第1回から第8回まで参加し9位、8位、3位、3位、4位、3位、2位、5位と全て16位以内の選抜圏内。21年のシングル「根も葉もRumor」でグループ史上初めて30代で選抜入り。キャッチフレーズは「寝ても覚めてもゆきりんワールド!!夢中にさせちゃうぞ♪ゆきりんこと柏木由紀です」。血液型B。

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