「不適切にもほどがある」後半突入!市郎&純子どうなる?番組Pが盟友クドカンと辿り着いた3つのテーマ

2024年03月01日 09:00

芸能

「不適切にもほどがある」後半突入!市郎&純子どうなる?番組Pが盟友クドカンと辿り着いた3つのテーマ
金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」第6話。小川市郎(阿部サダヲ)(C)TBS Photo By 提供写真
 脚本家の宮藤官九郎氏(53)がオリジナル作品を執筆、俳優の阿部サダヲ(53)が主演を務める1月クール最大の話題作、TBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(金曜後10・00)は1日、第6話「昔話しちゃダメですか?」から後半戦に突入。磯山晶プロデューサー(TBSスパークル)に展望を聞いた。
 <※以下、ネタバレ有>

 「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」の宮藤氏&阿部&磯山氏が「タイガー&ドラゴン」以来19年ぶりに黄金タッグを組んだヒューマンコメディー。主人公は1986年(昭和61年)から2024年(令和6年)にタイムスリップしてしまった“昭和のダメおやじ”体育教師の小川市郎。彼の“不適切”な言動がコンプライアンスで縛られた令和の人々に考えるヒントを与える。

 毎回、昭和と令和のギャップなどを小ネタにして爆笑を誘いながら、「多様性」「働き方改革」「セクハラ」「既読スルー」などのテーマをミュージカルシーンに昇華。コンプライアンス社会に一石を投じる宮藤氏の作劇が冴え渡り、SNS上で大反響を呼んでいる。

 前回第5話は「隠しごとしちゃダメですか?」(2月23日)。小川市郎(阿部サダヲ)は犬島渚(仲里依紗)の父・ゆずる(古田新太)と対面。86年から9年後に自分と最愛の一人娘・純子(河合優実)を待ち受ける“運命”を知った。

 後半戦の展望について、磯山氏は「このドラマは『あの時点から、もう一度、人生をやり直せたら』というタイプのタイムスリップものじゃありません。なので、自分と娘の運命を知ってしまった市郎さんがこの先、どういうふうに生きていくのかがポイントになると思います」と明かした。

 初回(1月26日)、令和の居酒屋。部下に気安く「頑張れ」とも言えなくなった時代に、市郎は「冗談じゃねえ!こんな未来のために、こんな時代にするために俺たち頑張って働いているわけじゃねえよ!期待して、期待に応えてさ、叱られて、励まされて頑張って、そうやって関わり合って強くなるのが人間じゃねえの」と説いた。

 「市郎さんがどういう気持ちになったら、何を見届けたら昭和に帰るのか。昭和に帰るなら、令和にどういう言葉を残していくのか。そして、令和でアップデートされた市郎さんは、昭和で何を語るのか。そういう部分が肝になります。昭和と令和、それぞれの良いところ悪いところを感じていただけたと思いますが、決して正解は1つじゃないし、私たちがこれから先、どういうふうに生きていけば、より幸せになれるのか、未来の日本がより生きやすくなるのか、視聴者の皆さんに模索していただくきっかけになるといいなと理想を高く掲げたりもしますが、何せ市郎さんは“意識低い系”なので(笑)」

 99年のTBS「コワイ童話 親ゆび姫」(4話完結)以来、宮藤氏と25年間タッグを組む磯山氏。最近、2人の間でテーマとなるのは「家族を大切にしよう」「失敗を恐れるな」「寛容になりましょう」の3点に集約されるようになった。「結局、そこに行き着くんですよね(笑)。言いたいことはもう、基本的にその3つしかありません(笑)」。昭和は受け手として、平成・令和は作り手としてエンタメを知り尽くした2人にしか到達し得ない境地に、期待が高まる。

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